箭内道彦
カッコいい大人に出会うと、年をとることが少し怖くなくなります。カッコ悪い大人が偉そうにしてるこの社会で、あなたが、「大人になりたくない」ではなく「カッコいい大人になりたい」と思うのは、とても大事なことですね。そのためには、漠然とでなく具体的に美学を意識することが必要かもしれません。以前、あるラジオ番組にゲストに呼んでいただいた時、玉袋筋太郎さんが、タクシーを降りる際に止めてしまった後続車に「すみません」と会釈ができる大人でありたいと言っていたのが強く印象に残っています。
エリイ
忘れないことな気がする。こう思ったとか考えたとかもそうだし、おおおって感銘を受けたり感謝したりした体験とかって忘れてしまう。それをメモだったり写真だったり目につくことで、自らに合った方法を編み出して忘れないでいくことなのかな。ブレていくことによってダサくなっていく気がするからブレない。社会学を勉強してるならフィールドに出て人に触れる機会が多いと思うから、常に他者への思いやりを持って見聞を深めて突き詰めていくのがいいのかな。IWGPのキングの言葉をおもいだしますな。調べてみて。
大根 仁
昨年末のM−1で優勝したニューヨーク(してない?)の傑作コント『海辺のカフェ』。海辺のおしゃれカフェのカッコ良い老マスターに、あなたのような若者が「僕は努力してかっこいい大人になりますよ」と言うとこう答えます。「努力している時点で不自然でかっこよくない」。マスターは単なる大金持ちのボンボンだったのです。いわく「俺みたいなやつって大概、親が金持ちだよ」。僕は爆笑しつつも、このコントに人生の摂理を感じました。すなわち【カッコ良いことはなんてカッコ悪いんだろう】です。
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