箭内道彦
僕も他人の目を意識して生きていました。他人によく思われようという基準で振る舞えば振る舞うほど、「もっと自分を出せよ」「本心を」とか「あざとい」とか、同級生たちに批判されながら。その呪縛が突然解けたのは、自分の生業である「広告」が、企業やブランドが人々にどう思われるかを作る仕事であると気づいた時です。目の前がいきなり明るくなりました。人生や学生は別だけど、社会の仕事はきっとすべて、他人の目を気にする力を求められる場、でもあります。あなたは22歳の大学生。もうすぐですよ。
エリイ
他人の目を通して自分に関心を持つのは人生の醍醐味じゃあないですか。私の仲良しの友人は常にロングスカートを穿いていますが、階段を上ったりするごとに裾を引きずっていて、それを言っても気にする様子はなく他人の私からみた心配は彼女にとってはどうでもいい話なのです。彼女の方から私を見たらまた私も裾を引きずっているでしょう。そのまま家に入り寝転がっても身体は外気の汚染で逆に強くなっている事でしょう。どちらが良い悪いはないのです。あなたが気にするならそうなるし、しないなら無い。揺蕩(たゆた)う。
大根 仁
自意識過剰は自信のなさの裏返し。と、簡単に片づけてよい問題ではありません。有史以来、人類は皆この問題に向き合い、いまだ解決していないのです。ところが、一発で解決できる場所があります。スナックです。おっさんたちが日がな集まり、同じ会話を繰り返し、酔っ払って下手なカラオケを歌うスナック。あなたも歌ってみましょう。すべての不安は解消されます。だって、誰も聴いていないんですもの。風景とか空気とかのレベルではない。埃とか塵とか目にも見えない領域。Xジャパンの「紅」とかどーすか?(テキトー)
旬の和素材を使ったジャパニーズクラフトジン ROKU〈六〉を、仲間と囲む食卓の真ん中に