箭内道彦
編集者という仕事柄もありますね。「よろしく。」と「よろしく!」と「よろしく〜」、「お願いします」と「お願いいたします」と「御願い致します」、僕も都度慎重に使い分けてはいます。自己満足と思いつつ。LINEスタンプのなんとなくでごまかせちゃう便利に慣れると、メールにもスタンプが欲しいなって思うことがありますね。一つ言えるのは、メールやLINEは気持ちを伝えるツールじゃないんじゃないかな。だから気持ちは読まなくていい。情報だけを受け取っていると割り切っていいんじゃないでしょうか。
エリイ
上司のメールは「よ」と打てばよろしくお願いいたします、と出るようになっています。よく「僕、(俺、私)人見知りなんですよ~」という人がいますが、知らねーよ、と思います。前振りして何かを汲んでほしいのか、そもそも人はそんなにあなたの事みてないですよ、その気がかりに寄り添ってしまう自意識程には、という事なんです。それは良い意味でも。まあ、そういうこと考えられるほど暇ということですね。そういう人ほど自分のことしか考えられない力に長けてるから、他者のデリケイトな部分に気付けないんです。
大根 仁
いますねー。「大根様におかれましてはいっそうご清祥のこととお慶び申し上げます」とか書かれても、どういう返信すりゃいいんだよ? みたいな。僕は最低限「です、ます」はつけますが、あとは用件のみです。でもたまに年下のスタッフからの返信で「りょ」とか来るとイラッとしますね。「りょ」だけ打てば予測変換で「了解」は出るだろう!あとスタンプで返信する若い子もいて、シビアな内容に鬼滅の刃の炭治郎スタンプで「オーケー!」と返信された時はさすがに説教しました。まあ買いましたけど、そのスタンプ。
窓辺で創作すれば音楽も外に開いていく。音楽家・蓮沼執太が語る窓