箭内道彦
東京ラブストーリーが社会現象になった1991年、美容院で読んだ女性雑誌に「主人公・赤名リカのことをどう思うか?」というアンケート結果が載っていてとても興味深く読んだのを今でもよく覚えています。第3位「かわいそうだと思う」。第2位「しあわせになってほしい」、そして圧倒的な第1位は……、「私みたい」。30年前の自分には想像のはるか上を行く回答でした。そこにあのドラマの真髄があったのかと。ところで人はなぜ面倒くさいことに惹かれてしまうのでしょうか。あなたの中に赤名リカはもう棲んでいます。
エリイ
リニューアルしたホテルオークラに女6人で泊まり、富士山を眺めながらホテル内の鉄板焼きを食べ3部屋とった内の1部屋は飲み会場にしてYouTubeの都市伝説や怪談を見ながら意見交換をし、起きてコンソメスープをいただき、プールで泳いでまた夜になり中華でフカヒレを食べてるときに、洋服の話になって私達が子供の時は大人ってもっと大人っぽく見えたよね、洋服もそうだけど態度とかもね、東京ラブストーリーとか、と友達が言った瞬間このお悩み相談の締め切りが過ぎてることを思い出しました。カンチもリカも25歳。
大根 仁
原作漫画(傑作!)は読んでますが、ドラマ版はオリジナルもリメイクも未見です。僕がフジテレビのトレンディドラマをリメイクしろと言われたら、迷わず『101回目のプロポーズ』を選ぶでしょう。赤名リカに負けず劣らず、めんどくさいヒロイン・矢吹薫を演じたのは浅野温子。振り回される男・星野達郎は武田鉄矢。これを現代にするなら……達郎はバナナマン日村の一択ですが、令和の浅野温子って誰なんでしょうね?平成30年間で廃れてしまったものは多々ありますが、浅野温子的な女優もその一つかもしれません。
「強くならなきゃいけない。通じるものがある役でした」唐田えりかが語る、『極悪女王』の舞台裏