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箭内道彦、エリイ、大根仁「おなやみ相談室」:仕事と家庭に揺れ動く

クリエイティブディレクターの箭内道彦、Chim↑Pom(チンポム)のエリイ、映画監督の大根仁が読者のお悩みに答える連載の第134回。見事に三者三様な回答をぜひご覧ください。お悩み相談も随時受付中。
前回の「運動はした方がいいの?」も読む。

Illustration: sigo_kun / Edit: Asuka Ochi

独身の物書きです。一人気ままに今の仕事にしたいのですが、時折「所帯を持って、家族との生活を大切にする暮らし」に憧れを抱いたり……。どちらも両立できることかもしれませんが、非常にハードルを高く感じている自分がいます。みなさんはどう心を決めて進んでこられているのでしょうか?
(物書き/35歳/男)

仕事と家庭に揺れ動く

箭内道彦

遊びと仕事の両立が僕は長年できずに、遊びを思いきりエンジョイする日々を送っている人たちに対して、嫉妬というか怨念というか、余計な負の感情を抱き続けてきたように思います。羨ましかったというか悔しかったというか、これで仕事でも負けたら人生2連敗になっちまう(泣)と、必死で仕事をしてきたように思います。逆に言うと、それが常に仕事一辺倒のガソリンになっていた。それぞれに残された使える時間には限りがあります。選ぶことは捨てること。捨てることは選ぶこと。悲しいけど、真の両立は不可能です。

エリイ

化粧を落とすのも一苦労で床に寝てそのまま化粧しないで出掛けられてラッキーレベルなわけだが化粧水とか適当で乾燥肌がひどくて辛いわけ。さっきデパート行って1階のデパコスで確か友達がここの基礎化粧品が良いっていってたなあと思って入ってみたわけ。お姉さんが懇切丁寧にコットンに化粧水とってゆっくり顔にパッティングの仕方を教えてくれて初めは絶対にやらないと思ってたんだけど説明聞いてくうちにその気になってきて本来これくらいやらなきゃなあと心のハードル越えました。やって出来ない事は何もない。

大根 仁

佐野元春はかつて「情けない週末」でこう歌いました。【もう他人同士じゃないんだぜ/あなたと暮らしていきたい/生活という/うすのろがいなければ】と。結婚や家族への憧れなんて、あっという間につまらない日常……溜まった洗濯物や寝起きの臭い息などに呑み込まれていくんです。ちなみに元春がこの歌詞を書いたのは中学生の時だそうです。マセガキ!でも、互いの寝起きの臭い息すら面白くなってくるんだぜ、生活って。ともあれ、まずは貴兄と所帯を持ちたいと思っている相手がいるかどうか?ではないかと。