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箭内道彦、エリイ、大根仁「おなやみ相談室」:“俺”がいない

クリエイティブディレクターの箭内道彦、Chim↑Pom(チンポム)のエリイ、映画監督の大根仁が読者のお悩みに答える連載の第121回。見事に三者三様な回答をぜひご覧ください。お悩み相談も随時受付中。
前回の「公然の浮気ってアリ?」も読む。

Illustration: sigo_kun / Edit: Asuka Ochi

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平日は仕事、土日はまだ小さい子供と妻との家族サービスに時間を取られる日々。そこに自分がいないように感じます。どこに俺を見出せばいいのか。仕事の大切さも、子供や家族の大切さもわかってはいますが、自分の中で今をどのように解決して未来へ向かえばよいのか、アドバイスをください。
(インテリアデザイナー/47歳/男)

“俺がいない”

箭内道彦

人類の永遠のテーマの一つは、「してあげる」と「してもらう」からの脱却なのではないかと、僕は常々感じています。それは、する側もされる側も決して幸せになれないスパイラル。あなたは、滅私奉公のように、自分を何かに捧げさせられていると思いすぎているのかも知れません。みんな、俺なんかいないですよ。俺は、自分の中にいる存在じゃなく、目の前の相手や景色やモノの中に在るものなんじゃないかと思います。一度、あなたの仕事の中に俺を探したり、大切な家族の中に俺を探したりしてみてはどうでしょう。

エリイ

一般的な回答は自分の時間を無理やりでも持って好きな事や心が解放される事をしましょう、になると思うんですが、何かちょっとハッピーな良いことが欲しいんだと思う。子育てや仕事がデフォルトで出来て当たり前の中で過ごしてて、誰も褒めてくれないから自分の存在って何なんだろうって感じてるのかな。家族や仕事の大切さがわかるなら、自分も同じく大切にしてみよう、って良い事ぶって言う事は出来るが、わからん。自分の事は自分でしっかりして。概念で“俺”はいなくてもあなたは確実に存在しているのだから。

大根 仁

“俺がいない”って、ヤバいすね。口に出して言いたくなるフレーズですね。いや、いるでしょ!要は誰にも縛られずに自由になれる場所と時間が欲しい。できればそこに若い愛人とか連れ込みたいが、無理ならばデリヘル、最悪はAVをヘッドホンなしで見られる環境があればってことでしょ?あと死ぬほどエロサイト見たいとか。答えは一つです。誰にも文句を言われない、自由になる金を稼ぐことです。実際、オレは47歳の時に今の作業部屋=フリーダム空間を得ました。マジでエロサイト見放題ですよ〜!頑張れ〜!

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