時代錯誤と思われる
くらいのモノが狙い目
高校生の時、「一風変わった見た目に惹かれた」というビザールギターを落札して以来、オカモトレイジは“ギリギリのかっこよさ”を求めてヤフオクを掘るようになった。ここ数年は、“まだ時代が一回りしていない昔のもの”を探し続ける毎日。
落札リストを見せてもらうと、〈DJ ホンダ〉のパーカに岡村靖幸のツアーグッズ、子供の頃に流行った玩具など、いずれも正直キワドイものばかりだ。「盛り上がるとそのノリで落札してしまい、届く頃にはもう冷めていることも多いです」と言うが、その一方でアナログシンセの名機やマニアックなドラムセットなど、自身の楽曲制作やDJに関わるものは熱心にチェックしている。
「落札して、届いたものがダメでも気にしません。ディグしているうちに辿り着く闇市のようなものだと思っていますし、そもそもが人のお下がり。期待しないで、発見があればラッキー。それでいいんです」