小袋成彬とロンドンの友達が、岡山で過ごした一夜

フローティング・ポインツが率いるロンドンのリイシューレーベル「メロディーズ・インターナショナル」。小袋成彬さんは自分のツアーのアフターパーティーに彼らを招聘し、東京・岡山・京都・福岡の4都市を共に回った。BRUTUS 968号「特集・夜」では、そのうち東京での「おもてなし」の様子をレポート。今回は番外編として、その後の岡山での夜を本人に振り返ってもらった。

YEBISU YA PRO

「メロディーズ・インターナショナルのみんなも、東京だけでなく日本の複数の都市を回れることをとても楽しみにしてくれていました。僕の考える“おもてなし”は東京での考え方と同じく、地元の人が行くところに案内すること。だから今回も、岡山に住んでいる人に聞いた場所に一緒に遊びに行ったんです」と小袋さん。

岡山でのツアーのアフターパーティーとしてメロディーズ・インターナショナルを招いたのは、〈YEBISU YA PRO〉。これまで数々の名パーティーの舞台となり、地元だけでなく日本国内にファンを持つクラブだ。小袋さん自身も過去に数回登場したことがあるという。

「ここはとにかく人が最高。岡山弁バリバリの飲兵衛の店長と、照明をやってくれる通称・キャプテン、彼ら2人が音楽を愛しているのが伝わるから、様々な音楽を愛する人がここに集まってくるのだと思います。この日も、急遽ブースをフロアにおろすなどハプニングもありましたがそれも含めて、この場所ならではの一夜になりました」

焼肉 大幸 本町店

パーティーが終わったあとは、みんなで腹ごしらえ。向かった先は、〈YEBISU YA PRO〉店長おすすめの焼肉屋〈焼肉 大幸 本町店〉だ。深夜まで営業しているとあって、小袋さんは自身のツアーで岡山を訪れた際もここで食事を楽しんだのだそう。

「とにかく肉が新鮮でウマい！肉にたっぷり載せたネギが落ちないように、ヘラを使って食べるタン塩を気に入って毎回頼んでいました。パーティーで思いっきり踊って遊んだあとのがっつりした食事に、メンバーも満足してくれていたと思います」

HARIOTO RECORD STORE

各都市で必ず立ち寄ったのが、レコードショップ。地元の友人や知人DJに聞いたおすすめのショップを巡ったそうだ。

「品揃えが良く、価格も良心的な店と出会えるのも遠征の醍醐味ですね。今回のツアーでも各都市の良いレコード屋を聞いて、必ず足を運んでいました。〈HARIOTO RECORD STORE〉では、ひとしきり見て回ったあとにメンバーのテオ・テレヴが『今回のツアーのお礼だよ』と言って、『Directstep/Herbie Hancock』をプレゼントしてくれてめちゃくちゃ嬉しかったです」

「岡山は自然も豊かで人も温かく、ローカルなムードが色濃くて楽しかったですし、メロディーズ・インターナショナルのみんなも喜んでくれました。やっぱり地元のミュージシャンや友達に話を聞いたおすすめの場所を訪れるのが、間違いないですね」と小袋さん。

東京の夜に引き続き、岡山でも素晴らしい一夜を過ごしたようだ。