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「数字」でわかる集中力。大人の学び直しジャーナル

よし、勉強だ!と机に向かったはいいが、気がつけば別のことを考えたり、スマホをいじったりしている。かくして集中力が続かないことには、ちゃんと理由がある。驚きの事実から、簡単にできるチップスまで、科学の知見がもたらした数字で解く集中力。

text: Emi Fukushima, Ryota Mukai

ほんのちょっとしたことで集中力は
脆くも損なわれることを知っておく

150〜200mg

注意力の持続時間が向上し
疲労感も和らぐカフェインの量

カフェイン150〜200mgは缶コーヒー1本分程度。研究によると200mgを摂取したチェスプレーヤーは、集中力が上がり勝率が6〜8%アップ。ただし、一度に400mg以上とると逆効果に。

2.1時間

オフィスに一日いながらも
実は全く集中できていない時間

職場は集中力を散漫にさせる要素だらけ。電話の呼び出し音や、出入りする人々……。1日平均2.1時間は妨げられている。ここぞ、というときは電子機器の電源をオフにするのも手。

20〜30分

一度失われてしまった集中力が
元に戻るまでにかかる時間

作業中にスマホを見たり、関係ない考え事をしたり。その間に下がった集中力は、戻るまで30分ほどかかる。気が散りそうなら、5分だけと思って作業を続けて、低下のリスクを先延ばしに。

0.25kcal

脳全体で消費されている
1分間あたりのエネルギー量

糖分は集中力を高めるのに効果的とよく言うけれど、実は全くの無関係。いつでも脳の消費エネルギーは同じ。0.25kcalはミンティア10分の1粒程度で、適切な食生活なら気を揉む必要はない。

11,000,000件

日常の無意識下で
1秒間に脳が受け取る情報量

キーボードを叩く音や椅子の硬さなど、脳は膨大な数の情報を常に浴びている。ひとたび集中が切れれば、無意識に反応してしまう。音にはノイズキャンセリングイヤホンが有効だ。

10秒

一つのことを集中して
考え続けられる平均時間

集中することは難しい、のではなく、周囲の情報に気を取られるのは人間の本能なのだ。集中力を高めるために大事なことは、いかに不要なことに注意が向くのを抑えるかにかかっている。