Live 2021.7.11 Live 暮らす 2021.7.11 フードディレクター・野村友里。朝を大切にしてくれる道具たち 〜後編〜 フードディレクターの野村友里さんに聞いたのは「朝食のための道具」。起きたらまず朝食の準備を始めるという彼女の、手に持って心地よかったり、気持ちを元気にしてくれる、一日のスタートを切る朝にふさわしい道具を教えてもらった。前編「フードディレクター・野村友里。朝を大切にしてくれる道具たち。〜前編〜」を見る photo: Taro Hirano / text: Wakako Miyake カトラリー 水牛のジャムスプーン/ジャムをすくう時に使っている小さなスプーン。左はアイスクリームスプーンにも。現代のもので、素材は水牛の角。たぶんフランスで購入したもの。シルバーのフォーク/カトラリーはシルバーも使うが、手に馴染むものならステンレスも好きだという。朝のサラダやオムレツを食べる時に使っている、シルバーのフォーク。象牙の箸/象牙でできた箸は、飴色になっていく経年が楽しめるもの。家族の中でも自分の箸や茶碗が決まっている日本だからこそ、きちんとしたものを使いたい。カトラリーレストと箸置き/右のカトラリーレストはKeicondoのもの。左の石の箸置きは拾ってきたもの。旅行など行く先々で箸置きに良さそうな石を拾ってくる。枝の場合も。箸置き/箸置きは様々なタイプを集めている。夏なら涼しげなものなど季節や料理に合わせて添えるのも楽しみのうち。ちょっと間抜けなシーサーのような箸置き。 包丁類 ミニナイフ/全部で5本持っているミニナイフは使い勝手に優れている。ショウガを切ったり、フルーツの皮を剥いたり。まな板を使わずに調理できるので、重宝している。ナタ包丁/青銅を表す「青紙」と書かれた高級鋼を用いたナタ包丁。野菜などをザクザク切るのに便利。何度も研ぎ直しをしながら、大切に使っている。木のお玉/金属のものばかりだと冷たいな、と感じることがあり、そんな時にはこのお玉が活躍する。温かいスープやシチューなどにも似合う。テーブル上でのサーブにも。オリーブウッドのまな板/木製のまな板は数種類持っている。これは小ぶりなので、ちょっとしたものを切るのに便利。カットしたものをそのままテーブルにサーブすることもできる。 お皿 デンマークの若手作家の皿/ブルーグレーのような微妙な色合いが気に入って、デンマークで購入。作家の名前は忘れてしまったとのこと。リムのない平らな皿で、朝のパンに似合う。ヒースセラミックスの皿/ハンドメイドでテーブルウェアを作っているサンフランシスコに工場のある陶器ブランド。卵とサラダをのせたり、ブランチ的な一皿料理によく使う。(プレイマウンテン TEL:03-5775-6747)小山剛のお盆/長野県・軽井沢在住の木工作家・小山剛によるお盆は、ものを運ぶだけでなく、折敷のように使っている。使うほどに色に深みが増していくのも面白い。江戸のアンティークのお盆/京都の方から譲ってもらった江戸時代のアンティークのお盆。グラスやカップをのせるのに大きさがちょうどいい。脂気がなく、枯淡の味わいがある。藤本健のガジュマルの皿/フルーツを盛って活用中の、沖縄在住の木工作家・藤本健の作品。素材は写真のガジュマルをはじめ、アカギ、ホルトノキなど沖縄に自生する木材で製作。 お椀・コップ ジェシカ・ホワイトの碗/手にしっくりと馴染んでくれる、友人のアーティスト、ジェシカの碗。色合いも美しく、朝の光に映える。朝食が和食の時は、大概これでご飯を食べている。赤木明登の漆椀/手に持つたびにしみじみいいな、と感じるという、能登・輪島の塗師・赤木明登の白漆の器。和食の時の、味噌汁はこれで飲むことが多い。内田好美の器/西荻窪にある器店〈魯山〉で薦められた、岩手県紫波町で作陶する女性陶芸家・内田好美の作品。美しい色合いだが、土の力を感じさせる大胆な作風が面白い。ヒースセラミックスのマグ/1940年代にアメリカで設立された陶磁器メーカー。当時の製法のままハンドメイドで作られている。デザインも40年代のものが定番。ミルクティーに。(プレイマウンテン TEL:03-5775-6747)辻和美のグラス/乳白色のグラスは、生活を楽しむ人に使ってもらいたいと金沢に工房を構えるガラス作家・辻和美のもの。これで朝1杯の水や、紅茶を飲んでいる。 フライパン・鍋 釜浅商店の鉄打ち出し両手フライパン/オーブンにそのまま入れて使える。オムレツや目玉焼きなどを焼く際に使う鉄の両手フライパン。鉄板に厚みがあるので、蓄熱や保温性に優れている。(釜浅商店 TEL:03-3841-9355でも購入可能。)釜浅商店の鉄打ち出しフライパン/主にパンを焼く時はこのフライパンを使っている。表面はカリッと、中はもっちりと焼くことができる。底面に独特の凹凸があり、油がよく馴染む。(釜浅商店 TEL:03-3841-9355でも購入可能。)有次のやっとこ鍋/味噌汁を作る場合は、この鍋を。アルミなので扱いやすく、入れ子にして収納することができる。つかむ時はやっとこ(ハンドグリッパー)を使用。 その他 西山芳浩のガラスピッチャー/金沢で制作している吹きガラス作家・西山芳浩のピッチャー。透明なガラスは朝の光がきれいに溶け込む。水を入れるとさらに映えて、幸せな印象。ヒューロム社のスロージューサー/必ずジュースを飲む野村家には必需品の電化製品。低速でゆっくり回転するので、摩擦熱が出にくい。食物の細胞が壊れにくく、素材の栄養が残りやすい。ハンブルセラミックスのキャニスター/LAの陶器ブランド〈ハンブルセラミックス〉のキャニスターは、調味料入れとして活用している。キッチンに置いていても、インテリアの一部に見える。アダム・シルヴァーマンの花器/これもアダム・シルヴァーマンのもの。花はいつも欠かさずに飾っている。ざっくりと飾れるのが、この花器のいいところ。和洋どんな花にも似合う。だしを取るためのザル/味噌汁のだしを取る時に使う平たいザル。丸くて深いと鍋の底に沈んでしまうため、平たいものを。これとサラシで濾して、煮干しと昆布のだしを取る。 その他 冬の朝は暖かくして、それから朝食の支度に。 暖房には〈アラジン〉の石油ストーブが活躍。ストーブをつけたら、オーガニックコットンブランド〈ナナデコール〉の靴下も。 関連記事 前の記事へ フードディレクター・野村友里。朝を大切にしてくれる道具たち 〜前編〜 Live 2021.7.11 #野村友里 Videos 動画 【わたしが知らない坂本龍一。】岡村靖幸が訪ねる、まだ誰も知らない坂本龍一の新しい音楽スタジオ。 【12/16発売】わたしが知らない坂本龍一。 Videos 動画 【わたしが知らない坂本龍一。】岡村靖幸が訪ねる、まだ誰も知らない坂本龍一の新しい音楽スタジオ。 【12/16発売】わたしが知らない坂本龍一。