大洲城キャッスルステイ(愛媛)
伊予の小京都、大洲(おおず)のシンボルである大洲城に泊まる日本初の“城泊(しろはく)”は、歴史的価値のある建造物などを活用し収益を保全継承に充てる取り組みとしてスタート。年間わずか30組が殿様気分を味わえる。
初日は甲冑(かっちゅう)や和装姿で、法螺貝や火縄銃の祝砲が響き渡る中、歓迎を受けながら入城。藩主から命を受け、一日城主として完全復元された木造天守に滞在する。家臣による城内ツアーや地元伝統の神楽鑑賞、藩が奨励した砥部焼(とべやき)の器で供されるディナーなど、もてなしは盛りだくさん。
夕食後は武将たちが月を眺めたという高欄櫓(こうらんやぐら)で一献も趣深い。代々の藩主が愛した景勝地・臥龍淵(がりゅうぶち)に臨む山荘で、自分たちだけの朝食時間を過ごすのもほかにはない体験だ。