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新しい体験に出逢う旅。絶景が待ち受ける、アクティビティ4選

世界中から多くの人々が訪れる観光大国・日本。たとえ長く暮らしていても、いまだ知らないことは多い。豊かな自然や各地に伝わる伝統文化に触れ、その魅力を再発見する。まだ見ぬNIPPONを探しに行こう!

text: Ikuko Hyodo / edit: Ai Sakamoto

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見たい景色に辿り着くまでのアクティビティは、地球の一部になったかのような一体感を味わわせてくれる。どんな驚きが待っているのか?期待を膨らませながら自然の中へ。

深部に潜む景色を目指し、誰もいない洞窟を探検!

photo/Wataru Ebiko/AFLO
棚田のように連なる、リムストーンプール。すれ違う人もなく、プライベート感を味わえる。

大小300もの洞窟や鍾乳洞が存在する沖永良部島(おきのえらぶじま)。中でも、難易度が高く特別感を味わえるケイビングが、全長約3㎞の銀水洞だ。鍾乳石の形成過程を見学したり、狭い空間を匍匐(ほふく)前進で突破したり、約2時間かけて辿り着くのが巨大なリムストーンプール。1日2組限定で、貸し切りで洞窟を探検できる。同島でのケイビングが2回目以降であることが参加資格で、初級コースを経てから臨むのも気分を盛り上げてくれる。

日本最北端の有人島・礼文島(れぶんとう)をカヤックでのんびり冒険

礼文島の短い夏を満喫できる1泊2日のシーカヤックツアー。コースとなっている西海岸には道路や建物などの人工物がないため、無人島に来たかのようだ。といっても行程はそこまでハードではなく、移動中に晩ご飯の魚を釣ったり、高山植物や滝を見たり、のんびり過ごすのがコンセプト。キャンプ地に着いたら、薪を集めて、流木でテーブルと椅子を作ることも。夜は星空と波の音に包まれる、贅沢な時間が待っている。

知床の冬の海を漕ぎ進み、歩いて、泳いで、流氷を体感!

オホーツク海の冬の風物詩、流氷。シーズンになると、その流氷を間近で見られる多彩なアクティビティが催されるが、知床アルパが考案したのはボードの上に立って、自力で氷の間を漕いでいく流氷SUP。氷同士がぶつかってきしむ“流氷鳴き”を聞きながら、誰もいない氷と水の世界を進んでいくのは、神秘的な体験だ。大きな流氷を見つけたらボードごと上陸して、ウォーキングを楽しめるほか、氷が浮かぶ海で泳ぐことも。

今なお謎に包まれた“海底遺跡”に最接近!

「与那国(よなぐに)海底遺跡」、正式名「与那国島海底地形」が日本最西端の地、与那国島で発見されたのは、1986年のこと。人工の構造物としては認定されていないが、高さ約25m、東西約250m、南北約150mの巨大な一枚岩に、通路のような隙間や階段状の壁などが見られ、ロマンが膨らむ。このアクティビティではインストラクターが1対1でつき、ダイビング未経験者でも遺跡を間近で見ることが。立体感に圧倒される。

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