人相術とは、東洋古来の思想に基づいて、顔の各部分の特徴からその人の性格や運勢を読み取るもの。『1秒で分かる!人相術 顔には9人の神さまがいる!』(光文社)を著した占い師・Love Me Doさんによると、その基礎には陰陽五行説がある。
「陰陽五行説は、森羅万象は陰と陽から成り立っているという考え方。そして、木・火・土・金・水という5つの要素に世界をカテゴライズしていきます。人相術では『勢来形止』といって、『勢い』つまり運気は形になって表れるという考え方をします。だから、形になっているものに意味がある。人相とはつまり、顔のパーツの形。この形が五行の何に当てはまるかを見ることで、運勢を読み取ることができます。それが人相術で、顔に表れた運気はその人の性格であり、運命を示すんです。
大事なのは、自分の性格つまり持って生まれた運命を把握し、どう対応していくか。運は形を取りますが、それは逆に言えば、形を変えることで運をコントロールすることもできるということ。
でも、私たちは普段から人の顔や顔色を見て、相手の調子を判断したりしますよね。そういう意味では、実は我々全員占い師(笑)。顔ほど全ての運が出るものはないんです」
2021年も終わろうとしている今、「仕事運」「金運」「コミュニケーション運」の3つの運ごとに、「こんな顔の人は運を持っている」という人相を教えてもらった。
仕事運を感じる人相
「仕事運を見るのに重要なのは、おでこです。なぜなら、眉毛より上の部分は『思考』を表しているから。生え際が『天』で、眉間が運の『入り』と考えられています。おでこが出ている=自己アピール、もしくは我が強め。だから、逆に控えめな性格の人は前髪を上げるといいのかも。そして眉毛もポイント。人との関わりやエネルギーの流れを表します」
金運を感じる人相
「金運は、鼻と耳たぶの形からわかります。まず、鼻はお金の出入りを示します。鼻が大きいと流通が多い、小さいと節約気味など。もちろん、お金は使うことで人やお金が集まることもあるので、使うことが一概に悪いとは言えません。大事なのは、自分の傾向を知って対処していくことです。耳たぶは、肉厚で縦長のいわゆる『福耳』がやはり強運です」
コミュニケーション運を感じる人相
「まず、眉毛。コミュニケーションの状態を表す部分です。濃かったり、繋がっていたりする人ほど濃厚な人間関係のきらいが。眉間の広さは左右の眉毛の間隔なので、これもコミュニケーション運に関わってきます。また、鼻の形や頬、輪郭など、さまざまなパーツで『人に愛される力』『人と関わる力』の勢いが形となっています」