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写真家、ニック・ナイトが撮った坂本龍一

レコードジャケット、広告、雑誌取材など、世界中の写真家たちが、坂本龍一の姿をカメラに収めてきた。大英帝勲章受賞している世界な写真家、ック・ナイトは、レンズ越しに坂本をどう捉えたのか。彼との出会いや思い出のエピソードと合わせて、ク・ナイトが選んだ特別な一枚を紹介する。

本記事は、BRUTUS「わたしが知らない坂本龍一。」(2024年12月16日発売)掲載の内容を拡大して特別公開中。詳しくはこちら

edit: Ko Ueoka, Naoko Sasaki

——選ばれた写真について教えてください。

Nick Knight(ニック・ナイト)

彼のアルバム『スムーチー』のために、オリジナルの8×10カラーポラロイドで撮影。龍一に感じた深い感情の強さが表れている一枚です。彼がスタジオのステレオを完全に解体し、楽器のようなものに変えてしまったことは思い出深いですね。

——坂本龍一を知ったきっかけは?

Nick

彼の音楽はずっと知っていましたし、もちろん映画『戦場のメリークリスマス』での彼の活躍も知っていました。だから、彼からアルバム『スムーチー』での撮影を頼まれたときは、喜んで引き受けました。

——坂本龍一との思い出は?

Nick

この撮影のとき、彼がスタジオのステレオを完全に解体して楽器のようにしてしまったこと。

——坂本龍一で最も好きな作品は?

Nick

ご想像の通り、彼を撮影したアルバム『スムーチー』の音楽は、セッション中に流れていたのでとても思い入れがありますが、その前に『戦場のメリークリスマス』の美しい音楽が大好きです。

——あなたにとっての坂本龍一とは?

Nick

優しく、思慮深く、そして計り知れない才能の持ち主です。

——坂本さんの残した作品(レガシー)を後世の人にどう向き合ってほしい、体験してほしいと思いますか?

Nick

その中にある美しさを発見し、耳を傾け、体験してもらいたいです。

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