〈メゾン マルジェラ〉が2026年春夏コレクションを記念したショートフィルム「Joy」を公開

〈メゾン マルジェラ〉が2026年春夏コレクションを記念したショートフィルム「Joy」を公開

text: BRUTUS

2026年春夏コレクションのキャンペーンフィルム「Joy」の舞台は、パリのテアトル・ド・ラ・ヴィルヴェット。登場するのは、アカデミー賞ノミネート作曲家のマックス・リヒターと、フランスの教育NPOオルケストル・ア・レコールに所属する43名の子どもたちだ。

一見すると無人のコンサートホールに見える空間は、物語の進行とともに少しずつ変わっていく。客席の前にはクライミング遊具が現れ、通路には滑り台を設け、ブランコを吊るす。厳粛であるべき場所が、気づけば遊び場になっている。大げさな演出ではなく、どこかドキュメンタリーに近い空気感だ。

フィルムのタイトル「Joy」は、このキャンペーンのためにリヒターが書き下ろしたオリジナル楽曲の名前に由来する。子どもたちはこの演奏のために、リヒターと3カ月にわたりリハーサルを重ねてきた。完成した映像には、その時間の密度が滲み出ている。

本作のルーツは、2026年春夏「Co-Ed」コレクションショーにある。テーマのひとつ「混沌としたオペラの夜」に着想を得たランウェイには、このフィルムにも出演する若い音楽家たちが登場していた。

リヒターがフィルムを通して着用するのは、ランウェイショーのキーとなったテーラードシルエット。一方、子どもたちのオーバーサイズのスーツには、白いペイントを幾重にも重ねるメゾン独自の技法「ビアンケット(Bianchetto)」が施されている。規格外のサイズと白の余白が、彼らの自由な動きをさらに際立てる。

コレクションを象徴するアクセサリーとして、2つのアイテムも同時に発表された。「ヒールレス」は、アーカイブのコンセプトを再解釈したシューズで、ヒールを靴の内部に隠したデザインが特徴。ウエスタンブーツ、ショートブーツ、パンプスの3スタイルで展開する。「ボックスバッグ」は今季ショーでデビューした新作で、ソフトレザーにサーモフォーミング技術による補強エッジを組み合わせた、構築的かつ柔らかな佇まいが印象的だ。

フィルムは3月12日に公開。同日より、2026年春夏コレクションがメゾン マルジェラのストアおよび公式オンラインストアで展開されている。また、「Joy」をテーマにオーケストラのメンバーとリヒターが選曲したSpotifyプレイリストも、メゾン マルジェラの公式アカウントで公開中だ。

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