韓国・済州島のローカルニットブランド「翰林手織(ハンリムスジク)」が〈代官山 蔦屋書店〉にて、日本初となるポップアップ『復元された価値、今日の関係』を2025年12月27日(土)から2026年1月23日(金)まで開催中。
翰林手織(ハンリムスジク)は1959年、済州にて誕生したウールニットブランド。アイルランド出身の神父が、生活に余裕のない住民のために羊毛生産を始めたのがブランド誕生のきっかけだった。1970、80年代には島の女性の雇用を支える重要な産業として発展したが、2005年には惜しまれつつ一度幕を閉じていた。
しかし、済州を拠点とするローカルコンテンツ企業、コンテンツグループの〈チェジュ商会〉が、ブランドを復活させようと2021年より「ハンリムスジク再生プロジェクト」を始動。当時の職人にも参加を呼びかけ、コンセプトやデザインはモダンにアップデートして復活させた。
ポップアップでは、ブランドのアイデンティティでもあるアラン模様のニットやカーディガン、受注生産で熟練の職人が手編みで作り上げるクラフトラインの販売、ブランドの歴史や生産プロセスの展示も行われる。
あわせて、済州発のローカルマガジン〈iiin〉英語版『JEJU A to Z』も展示・販売。ブランドを起点に済州の文化に触れるきっかけになるだろう。

そして、1月10日(土)には、〈チェジュ商会〉代表のコ・ソンヨン氏と弊誌の韓国特集担当編集によるトークイベントが開催。BRUTUSでは2025年4月の特集「韓国の今を誰も知らない!」にて済州島をアート、建築の切り口で取材、紹介。もともとローカル性も高く、クリエイターも多く移住している済州島は、韓国国内でももっとも個性的なエリアの一つ。済州のローカル文化、そして翰林手織(ハンリムスジク)の魅力を伝えるトークイベントもぜひチェックしてみて欲しい。詳しくはDAIKANYAMA T-SITEのHPにて告知が行われる予定。

