text: Katsumi Watanabe

新宿から場所を移し、2004年7月、恵比寿にオープンしたLIQUIDROOM。20周年を記念したシリーズライブ〈LIQUIDROOM 20th ANNIVERSARY 2004-2024 Ebisu Tokyo〉を、10月まで開催予定。ゆかり深いバンドやミュージシャン、DJたちがイベントを開催する予定だ。

LIQUIDROOMは、ライブハウスであると同時に、20年にわたってクラブイベントも開催。これまでに国内外の多くのDJが出演している。DJがプレイするダンスミュージックを、ライブハウスのサウンドシステムで聴けるのはLIQUIDROOMならではで、もちろんその体感は極上だ。〈LIQUIDROOM 20th ANNIVERSARY 2004-2024 Ebisu Tokyo〉の期間中も、DJが出演するクラブイベントの開催が決定している。

まずは8月2日、デトロイトハウスの雄、セオ・パリッシュが一晩単独でプレイする。今年の7月に、過去のディスコの名曲をリエディットするシリーズ『Lovely Edit Vol.1』を立ち上げ、世界中でプレイしている最中だけに、どんなプレイで踊らせてくれるか。期待が募る。

そして、翌8月3日には、石野卓球と田中フミヤが、久々に共演する。90年代から、密な共演を続けてきた2人。石野は電気グルーヴや単独のDJはもちろん、Netflixドラマ『地面師たち』で、初の劇伴を手掛けたばかり。一方、田中はベルリンを拠点にヨーロッパ各地のパーティにDJとして出演。それぞれの姿勢で、ダンスミュージック〜電子音楽を作り続けているだけに、盛り上がること必須。

さらに、8月19日には〈-SUMMER SONIC EXTRA-〉題し、ベネズエラ出身の歌手で、パフォーマーなど、さまざまな側面を持つARCAがDJとして出演。ビョークやフランク・オーシャンなどとのコラボや、第63回のグラミー賞にノミネート『KiCk i』(2020年)など。常に時代の最先端を表現してきたアーティストだけに、DJとしてどうLIQUIDROOMを彩るのか。今から楽しみだ。