ライブイベント「廊下音楽」が麻布台ヒルズで10月31日（金）に初開催される。
会場となるのは、場所同士をつなぐ結節点として、人々が交錯する商業施設〈麻布台ヒルズ〉の廊下だ。ガーデンプラザAのB1階、〈ギャラリー＆レストラン 舞台裏〉や〈集英社マンガアートヘリテージ〉などアートに関連する施設が集結するゾーンに、2つの舞台を用意。さまざまなアーティストたちが登場し、パフォーマンスによって新たな出会いの場を創出する。
第一回となる今回は、音楽家・アーティスト、蓮沼執太やミュージシャン、猪野秀史（INO hidefumi）ら6組のアーティストが出演。蓮沼によるアコースティック音楽のほか、猪野のフェンダーローズピアノをメインとしたきらびやかな世界観の楽曲などが、廊下という日常に溶け込んでいく。
イベントスペースや劇場、野外で開催されるライブとはまた違った、生活ともっと近い音楽体験となりそうだ。
会場付近の飲食店舗では、音楽を聴きながら楽しめる、飲み物や軽食の販売も予定。日常の延長線上でアコースティックな音楽に心を揺らし、飲み物や軽食を片手に日々の緊張をほどく。そんな心地よい金曜日の夜を過ごしに、ふらっと立ち寄ってみてはいかがだろう。
出演アーティスト
蓮沼執太
「蓮沼執太フィル」を組織して、国内外での公演をはじめ、映画、演劇、ファッション、広告などの音楽を制作。彫刻、映像、インスタレーション、パフォーマンスの発表も行う。第69回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。
猪野秀史（INO hidefumi）
フェンダーローズピアノをメインに楽曲を制作。シンガーソングライターとしては、これまでに13枚のレコード、9枚のオリジナル・アルバムをリリース。自主レーベル『INNOCENT RECORD』を拠点に組織や興行性にとらわれることなく活動を展開。
新種のImmigrationsB
遠山正道のポエムにギター、ドラム、テルミンが即興的に絡む新種のバンド。野宮真貴との共演曲をはじめ17曲のシングルと1枚のアルバムを配信リリース。大阪・関西万博 null² での落合陽一とのコラボや六本木アートナイト、ラッキーフェスなど、表現の場を次々と広げている。
HIRAKU YAMAMOTO
サウンドアーティスト。楽器の音はもちろん、自然音や工場から出る騒音までも音楽の素材として使用する。インストバンド「NABOWA」のメンバーとしてこれまでに7枚のフルアルバムをリリース。FUJIROCK や朝霧JAM、ARABAKIROCKFEST.等の大型フェスに多数出演。
カニエ・ナハ
2010年「ユリイカの新人」としてデビュー。詩集『用意された食卓』でエルスール財団新人賞、第21回中原中也賞。詩をメディウムとしたアート作品の制作・発表や、手製本による詩集プロジェクト、朗読パフォーマンス等、〈詩〉を軸に様々な活動を行っている。
AYANE SHINO
安宅賞、アカンサス音楽賞受賞。国内外での演奏やアニメ・映画・CM音楽演奏など幅広く活動。2020年にはアジア各国でCDをリリース。11月1日には横浜市鶴見サルビアホールで「クラシックギターと電子音楽の邂逅」に出演。