東京・江戸川区にある倉庫を改修し、2016年にアートスペースとしてスタートした〈東葛西1-11-6 A倉庫〉で、1990〜2000年代生まれのグラフィックデザイナー9名による合同展『グラフィックデザインの窓』が、9月22日(月)より開催される。

参加するのは、星野源「Star」のミュージックビデオを手がけた岡本太玖斗をはじめ、王睿宇、栗山サキ、髙坂彩乃、田岡美紗子、高橋彩基、角田創、中村陽道の9名。

“グラフィックデザイナー”という肩書きのもと、プロダクトやブックデザイン、映像制作などグラフィックの域を超えた活動を続ける彼らが、自身のクライアントワークを再編集し、それぞれの視点で構成する。

グラフィックデザイナーにとってSNSが主な発信の場となった今、かつて作品集や個展を通して「編集されたかたち」でしか触れられなかった足跡は、指先ひとつで一覧できるようになった。 デザイナーたちは、ひとつの制作物だけでなく、そこに添えられる言葉や日常生活の様子までも含めた「イメージの総体」として評価されている。

今回の展示は、現代に漂う漠然としたイメージを“スライス”するように、作品と彼ら自身の言葉を通してその断面を観察する試みだ。

会期中には、上西祐理や牧寿次郎など第一線で活躍する先輩デザイナーを招いたトークイベントも開催予定。グラフィックデザインの現在地を体感しに、ぜひ足を運んでみては。