1996年のデビューから、これまで30本以上の作品を世に送り出してきた韓国の映画監督ホン・サンス。韓国映画界のトーンやルールに縛られない作品は、フランスや日本はじめ海外でも高い評価を得てきた。
一方で、まだ日本公開されていない作品も多く存在する。そんな初公開の作品たちを毎月1本公開していくという『月刊ホン・サンス』が11月からスタートする。
1作目は、フランスの名優イザベル・ユペール出演の『旅人の必需品』。2024年のベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞するなど映画祭での評価も高い。クォン・へヒョなど、ホン・サンス作品に欠かせない俳優たちが脇を固め、フランスからソウルにやってきた謎めいた女性イリスとその周囲の人々を描く。
ホン・サンス監督の31作目。脚本・監督・製作・撮影・編集・音楽全てをホン・サンスが務める。出演は、イザベル・ユペール、イ・ヘヨン、クォン・ヘヒョ他。ユーロスペース他で11月1日より公開。
また、毎月1本の新作に加え、旧作も同時に公開される『別冊ホン・サンス』も開催。11月は加瀬亮主演の『自由が丘で』が公開される。
『月刊ホン・サンス』の12月以降のラインナップは以下のようになっている。
12月13日(土)公開 『小川のほとりで』(新作)、『逃げた女』(旧作)
1月10日(土)『水の中で』(新作)、『イントロダクション』(旧作)
2月14日(土)『私たちの一日』(新作)、『川沿いのホテル』(旧作)
3月21日(土)『自然は君に何を語るのか』(新作)、『正しい日 間違えた日』(旧作)
『月刊ホン・サンス』のポスタービジュアルにあるコピー
「いつものあなたも、はじめましてのあなたも、ひさしぶりのあなたも。」
劇場で観られるこの貴重な機会に、あらゆる人にぜひ足を運んでほしい。