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人気が止まらない!進化する韓国の伝統菓子「薬菓」を味わえる店2選

「薬菓(ヤックァ)」とは祭祀や正月に欠かせない韓国の伝統菓子。現代エッセンスを取り入れた“ニュー薬菓”が今、熱い!

photo: Kiyoko Eto / text: Yuriko Kobayashi / coordination: Shinhae Song (TANO International)

合(ハプ)

甘さと重さを控えた、軽やかな薬菓

蜂蜜やシナモンをたっぷり入れて揚げる薬菓はかなり甘くて、重たいなあ……。そう感じる人は〈合〉の薬菓を食べてみればいい。油っぽさはほとんど感じず、ユズやクルミ、ゴマなどのフレーバーが程よく香る。上品で洗練されたその味にきっと驚くはずだ。

パティシエのシン・ヨンイルさんは韓国の餅菓子店勤務後、フランスで製菓を学んだ人。駐スイス韓国大使館でも腕を振るった。韓国に帰国後は失われつつある伝統菓子を復活させるべく、様々な手法で工夫を重ねてきた。薬菓の軽い食べ心地の秘密は油で揚げずオーブンで焼くこと。10種以上あるフレーバーも個性的で、おみやげにも人気だ。

GOLDEN PIECE(ゴルドゥンピス)

メロンにレモン、斬新なフレーバーに注目!

若い世代の間で薬菓ブームを巻き起こしたのが〈GOLDEN PIECE〉。バニラ、抹茶、レモン、メロン、アールグレイなど、次々登場するフレーバーが注目を集め、大人気に。BTSら人気アイドルがSNSに投稿したことも追い風になり、今やセレブリティ御用達スイーツブランドとして知られる。

揚げた後、24時間水飴に漬け込む昔ながらの手法を踏襲しつつ、フレーバーを現代風にすることで爽やかで洗練された味を実現した。ウサギやシカなど動物をモチーフにしたパッケージの可愛さも相まって、贈り物の定番として定着しつつある。詰め合わせのほか、好きな種類を選べるバラエティセットも。