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〈ランドスケーププロダクツ〉中原慎一郎が選ぶ一本。私の好きなナチュラルワイン

ここ10年で、ワインは難しいものから、一気に私たちに身近なお酒になりました。ナチュラルワインをカジュアルに楽しむワイン好きに聞いた、お気に入りの一本とは?

illustration: Hitoshi Kuroki / text: Maki Kakimoto

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灼熱のナパ・バレーで、
よく冷えたロゼを

中原慎一郎(〈ランドスケーププロダクツ〉ファウンダー)イラスト

かつては「ワイン=コンサバ」というイメージを持っていました。それをいい意味で壊してくれたのは東京・富ヶ谷の〈アヒルストア〉。

ボトルにくっついた手書きの説明書がユニークで、なかには「ダシっぽい」とだけ書いてあるものも(笑)。

すごくカジュアルに楽しめるお酒なのだと気づかされて以来、10年以上通い続けています。それに、好きな味は造られている国や土地と一緒に覚えているので、機会があれば生産地を訪れるほどに。仕事柄、アメリカ西海岸へよく行くので、カリフォルニアのナパ・バレーにある〈ハドソン・ワイナリー〉には何度か足を運んできました。

雲一つない青空の下に、見渡す限りブドウ畑が広がっています。そしてとにかく暑い。ここで飲む、しっかり冷やしたロゼの味わいときたら!チェリーの風味が香る爽やかな飲み心地をグッと引き立てるロケーションなんです。

ハドソン・ワインズ フェニックス
ハドソン・ワインズ フェニックス/数々のワイン生産者にブドウを提供している農場のオーナー、ロバート・リー・ハドソン自身が2004年から手がける一本。「品質は間違いなし。カリフォルニアのオーガニックレストラン〈シェ・パニース〉でも扱われているんです」

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