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建築家・クマタイチが選ぶ一本。私の好きなナチュラルワイン

ここ10年で、ワインは難しいものから、一気に私たちに身近なお酒になりました。ナチュラルワインをカジュアルに楽しむワイン好きに聞いた、お気に入りの一本とは?

illustration: Hitoshi Kuroki / text: Maki Kakimoto

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飲み続けて気がついた、
“枯れた”味わいの魅力

クマタイチ(建築家)イラスト

30代前半の約3年間を過ごしたニューヨークで出会ったのがラングロールのタヴェルロゼ。初めて飲んだ時は、正直ピンときませんでした。液体は透き通るくらいの薄色で、香りほのか、舌触りはさらさらしていて、後味はうっすら。それまで好んできた、果実のジューシーさやピチピチした泡なんて全く感じられず、困惑しました。

それでも飲んでいたのは、提供してくれるピザ屋〈Ops〉のサワードウピザとの相性が抜群だから。そして、おすすめしてくれた同僚で、ワイン通のカナダ人が「ナンバーズゲームだよ」と言うから。

つまり、“いいワインは何度も飲めば必ずわかるようになる”と。気がつけば、体に染み入るような“枯れた”味わいにハマってましたね。半年くらいかかったけど(笑)。今でも近所のワインショップで買って家で飲んでます。白菜鍋のような薄いだしの食事にもよく合うんです。

ラングロール タヴェルロゼ
ラングロール タヴェルロゼ/フランス・ローヌ地方で、ブドウ栽培を継いだエリック・ピュフェルリングが2001年に始めたワイナリーの一本。エチケットにはトレードマークのトカゲが。「開栓後の味わいの変化が比較的小さいので、2日目、3日目と楽しめるのも嬉しいです」

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