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アーティスト・小菅くみが選ぶ一本。私の好きなナチュラルワイン

ここ10年で、ワインは難しいものから、一気に私たちに身近なお酒になりました。ナチュラルワインをカジュアルに楽しむワイン好きに聞いた、お気に入りの一本とは?

illustration: Hitoshi Kuroki / text: Maki Kakimoto

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破天荒な造り手が生み出すキュートな味わい

小菅くみ(アーティスト)イラスト

4~5年前から周りでナチュラルにこだわる人たちが増えてきて、私も自然に選ぶようになっていきました。ワインに対して熱いというか、知識が豊富な仲間が多いので、その人たちが教えてくれる産地やブドウの品種、生産者のことなど、私の元に届くまでの背景を聞きながら気持ちよく飲むのが楽しいですね。

もともと辛口のスッキリとした白が好きで、赤ワインは飲むと頭が痛くなってしまうと思い込んでいたんです。でもジャンピング・ジュースのピノ・ノワールは平気だった。造り手が、赤ワインに見える白ワインというコンセプトで造っているらしく、なるほど飲めるわけだと。

味わいは、パンチが効いてるんだけど、おしとやかな感じがあって、キュート。ジューシーで飲みやすいワインでした。この造り手のワインは、見かけたら売り切れていない限りほかの種類も飲んでみたいと思うほどお気に入りです。

パトリック・サリヴァン ジャンピング・ジュース・ピノ・ノワール
パトリック・サリヴァン ジャンピング・ジュース・ピノ・ノワール /オーストラリアの造り手が手がける、弾けるような果実味と軽快な飲み口が特徴の一本。「中華料理店に友人が持ち込んで一緒に飲んだのが最初だったのですが、すごく合っておいしかったです」。

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