Drink

Drink

飲む

陶芸家・安藤雅信が選ぶ一本。私の好きなナチュラルワイン

ここ10年で、ワインは難しいものから、一気に私たちに身近なお酒になりました。ナチュラルワインをカジュアルに楽しむワイン好きに聞いた、お気に入りの一本とは?

illustration: Hitoshi Kuroki / text: Maki Kakimoto

連載一覧へ

スイーツとのペアリングを
ゲーム感覚で楽しむ

安藤雅信

大の甘党なので、アルコールも甘味とのペアリングが肝。とはいえ、ワインをはじめ醸造酒との組み合わせは少ない。この種のお酒は知っていたけれど、好みの飲み方がわからずにいました。

転機は7、8年前に訪れた上海の洋菓子店。生クリームたっぷりのケーキとシャンパンを一緒に出すんですよ。こってりした甘さを洗い流してくれて、相性ばっちり。いわばプラスマイナスゼロにするわけです。これとは一味違うペアリングをルス・グレゼスのロゼで発見しました。

ベリーの豊かな甘味が感じられる、食事の合間にうってつけの一本です。合わせたのは、同好の士〈Organic Vegan Sweets〉の田中あづささんが作るパート・ド・フリュイ(イチゴのゼリー)。驚くほど味わいが似ているうえに見た目は薄めの赤同士だから、食べても眺めても面白い。ゲームを攻略するような感覚で毎日のように楽しんでいます。

ルス・グレゼス グランディオーズ
ルス・グレゼス グランディオーズ/仏・ローヌ地方のワイナリー。巨匠ミシェル・オジェに学んだ造り手の夫婦が、栽培・醸造している。「ブドウとは思えないほど強く感じられるベリーの風味が特徴。名古屋にある専門店〈ワインプラザマルマタ〉でおすすめしてもらいました」

連載一覧へ