Visit

実は名所の宝庫。60分余った時の、“でら”楽しい昼間の名古屋の過ごし方:Vol.1

名古屋で60分余ったら。隅々まで満喫したい人のために、予想以上に奥深い王道の観光名所からディープな名所まで魅力あるスポットを紹介。名古屋エリアの魅力を堪能できる体験プログラムツアーを企画する大ナゴヤツアーズの加藤さんが、でら楽しい!と驚いてもらえる時間の過ごし方を提案します。

初出:BRUTUS No.895名古屋の正解』(2019年6月15日発売

photo: Masahiro Ota, Kazuhiro Tsushima / edit&text: Mikiyasu Kato

プロも買い付けに訪れる大須観音骨董市で、お宝発掘

大須

名古屋〈大須観音骨董市〉

日本一元気な商店街といわれる大須商店街のシンボルでもある観音さんの境内で毎月18日・28日に開催される〈大須観音骨董市〉。器や刀剣などの骨董品から、レトロなおもちゃやがらくたまで、常時70店舗ほど出店する骨董市は42年間も愛され続けている。骨董とは目利きの世界!

1,000円で買ったものが100万円のお宝だったなんてことはざらというから驚きだ。宝探しの気分で、買いやすい値段の豆皿や花器など、自分の直感を信じて買ってみよう。

古本屋の名店でゆっくり自分の好きな棚を眺める

今池

名古屋〈シマウマ書房〉店内

本山で14年間、古本好きの行きつけの店となっていた〈シマウマ書房〉がこの春、今池に移転した。「本の力を信じている」と話す店主の鈴木創さんが作り上げた新店は、天井も高く開放感があり、ゆったりと本を探せる気持ちの良い空間だ。本一冊一冊と向き合い直感で出会ってほしいと、内容を紹介するポップは少なめ。文学、美術、詩や絵本まで自分の好きなジャンルの棚の前に立ち、ゆっくり選び、古本屋ならではの本との出会いを満喫しよう。

メイド・イン・尾州の洋服とともに、地元愛のある店主と語らう

東別院

名古屋〈holk〉店内

繁華街から少し離れた愛知県製綿センターという渋いビルの2階に週末だけ開店する〈holk〉。世界でも有数の織物産地“尾州”で、紡績、機織、縫製、デザインまでこだわった服を中心に、名古屋の作家の器や座布団など、セレクトしたものはすべてこの店にしかないものばかりだ。とはいえ、「売ることだけが目的ではない」と語るディレクターの山本洋一郎さん。地元だからできるもの作りやイベントをお客さんと一緒に実現していく面白い場でもある。

世界最大級のプラネタリウムで本物に近い星空を見上げる

伏見

名古屋〈名古屋市科学館 プラネタリウム〉外観

銀色に輝く巨大な球体。『スター・ウォーズ』のデス・スターを思わせるそれは、世界最大級のプラネタリウムを持つ〈名古屋市科学館〉だ。限りなく本物に近い星空を再現するために、内径35mのプラネタリウムドームに様々な最新技術を使い、肉眼で見える約9,100個の星々を瞬きまでリアルに再現。また、プラネタリウム専門の学芸員7名が月替わりで今夜の星の探し方や宇宙の様子などを生解説してくれるので、何度も訪れたくなる場所だ。