実は名所の宝庫。60分余った時の、“でら”楽しい昼間の名古屋の過ごし方:Vol.2

名古屋で60分余ったら。隅々まで満喫したい人のために、予想以上に奥深い王道の観光名所からディープな名所まで魅力あるスポットを紹介。名古屋エリアの魅力を堪能できる体験プログラムツアーを企画する大ナゴヤツアーズの加藤さんが、でら楽しい!と驚いてもらえる時間の過ごし方を提案します。

初出:BRUTUS No.895名古屋の正解』(2019年6月15日発売

photo: Masahiro Ota, Kazuhiro Tsushima / edit&text: Mikiyasu Kato

尾張徳川家のお宝コレクションから大名文化を学んでみよう

徳川町

名古屋〈徳川美術館〉三つ葉葵の陣幕と甲冑

三つ葉葵の陣幕と甲冑(かっちゅう)に迎えられ、刀剣、お茶道具、着物など「大名道具」1万件余りが一堂に会する〈徳川美術館〉。「源氏物語絵巻」をはじめとする9件の国宝を保有と聞くだけでも、背筋が伸びる。明治維新・大戦を通じて全国の各大名の道具が散逸してしまった中、尾張徳川家だけが唯一これだけの数を約400年も守ってきたと知ると、展示を見る目にも力が入る。かつて武家の天下だった日本の暮らしを学ぶ時間もまた大人の旅の目的として良し。

真央ちゃんも滑ったスケートリンクで回転ジャンプに挑戦だ!

大須観音

大須スケートリンク〉の名で地元で愛されて六十余年。1年365日いつでもスケートを楽しめるこの場所は、浅田真央さんをはじめ宇野昌磨さんなど世界で活躍するスケート選手たちのホームリンクとしても知られている。ギャラリーコーナーには選手のスケート靴が展示されていて、練習でついたであろう靴の傷まで間近で見られるのはファンならきっと嬉しいはず。場内温度は10℃。夏には避暑がてら、一滑りするなんて時間のつぶし方もおすすめだ。

全国から“サウナー”が訪れる聖地で身も心も“ととのえる”

今池

ウェルビー今池店で、ロウリュマスターが熱波を送る様子。

こちらは、頑張る男たちを24時間365日迎えてくれる男性専用の老舗サウナ店。全国的に流行している「ロウリュ」を日本で先駆けて行った店としても広く知られている。ロウリュとは熱された石にアロマ水をかけて蒸気を発生させるフィンランド発祥のサウナスタイル。

ロウリュマイスターがタオルで体感温度100℃の熱波を送る。常連さんと一緒に“お代わり”まで楽しもう。さらに露店風呂やお一人様専用サウナ「からふろ」で極楽の世界へ。