栄のど真ん中で1周200mの
空中散歩をのんびり楽しむ
栄
名古屋のシンボルタワー、名古屋テレビ塔に隣接する〈オアシス21〉は、水をたたえるガラスの大屋根と芝生広場、地下のイベント広場、ショップが一体となった「自然の風と光を取り入れる」がコンセプトの都市公園だ。なかでも、ガラス屋根の上面に薄いベールのように水が流れ、無数の光の波紋を描き出す〈オアシス21 水の宇宙船〉にはぜひ上ってみてほしい。広い青空の下、噴水の水の動きを目で追いながらのんびりと空中散歩してみよう。
コンクリート仏像師・浅野祥雲作、
毘沙門天を仰ぎ見る
熱田
名古屋を拠点に昭和初期より生涯800体を超すコンクリート仏像を残した故・浅野祥雲。その多くはカラフルでユニークな表情の仏像だ。だがここ〈秋葉山 圓通寺〉では、邪鬼を踏みつける4m超えの堂々たる勇ましい表情の毘沙門天像が聳(そび)え立つ。胸を張り、同じポーズで旅の思い出に写真を撮ってみては?
ほかの作品をもっと見たい人は名古屋から少し足を延ばして、犬山市の〈桃太郎神社〉や日進市の〈五色園〉にも立ち寄ってもらいたい。
名古屋の古き良き町並み、
四間道で屋根神様を拝む
四間道
名古屋城築城時に資材や荷物を運搬するために造られた堀川沿いにある〈四間道〉は、その頃に商人たちが店を開いた場所。名古屋大空襲での火災を免れたため、蔵や町家が残っている貴重な古き良き町並みだ。迷路のような路地を歩き、目線を少し上げると民家の屋根の上に「屋根神様」と呼ばれる小さな祠(ほこら)がある。明治から昭和初期にかけて、火災や病気から身を守るために庶民が祈りを込めて作った名古屋独特の文化がこの地に潜んでいる。