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アニメの題材となることの多い長野県。聖地巡礼の発祥はJR飯田線田切駅!?

長野県の噂の発信地にBRUTUS編集部が迫ります。

Photo: Kenta Sasaki / Edit & Text: Hiromi Shimada

石碑・アニメ聖地巡礼発祥の地(飯島町/上伊那)

新海誠監督作品『星を追う子ども』や細田守監督『サマーウォーズ』など、漫画やアニメ作品のモデルとなった場所が多い長野県。実在地を巡る聖地巡礼の“発祥”も県内にあるという噂。

2011年発表の映画『星を追う子ども』
長野県出身の新海誠監督の作品には、地元の小海町をモデルにした作品もある。2011年発表の映画『星を追う子ども』は主人公が暮らす町のモチーフとなり、線路沿いの風景や鉄橋、山間の町並みなど、リアルな景色が描かれている。 ©Makoto Shinkai/CMMMY

舞台となったのは1985~87年に漫画として連載され、91年にアニメ化された、ゆうきまさみ作の学園コメディ『究極超人あ~る』だ。クライマックスで上伊那のJR飯田線田切駅から伊那市駅までの約17㎞を自転車で1時間で疾走する様子が描かれていることから、92年に伊那市役所の自転車部員が実現可能か挑戦。

ゆうきまさみ作の学園コメディ『究極超人あ~る』
ゆうきまさみ作の学園コメディ『究極超人あ~る』 ©ゆうきまさみ/小学館

その後、アニメファンが田切駅を訪れ、アニメ&鉄道好きのグループ〈田切ネットワーク〉が誕生した。駅ノートを設置し、年2回自主的に清掃活動をするように。2012年には伊那市駅開業100周年企画として、伊那市役所自転車部が〈田切ネットワーク〉の支援を受け、自転車イベントを復活。予想以上の大盛況となり、恒例行事として定着した。

アニメ聖地 巡礼発祥の地の石碑
田切駅前の聖徳寺駐車場に鎮座。裏の説明文をよく読むと隠れたキーワードが読み解ける。