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アウトドアデザイナー・YURIEの棚。「愛着ある道具だからこそ、常に全部、見ていたい」

写真家や陶芸家など、プロフェッショナルたちの自宅やアトリエの棚には、それぞれの専門分野の真髄が見え隠れする。棚板の素材や寸法にも職種ならではの理由があり、棚に並ぶ多種多様な道具から、創作の軌跡が見えてくることもある。いつもは目を向けられることのない、働くプロの棚を紹介。

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photo: Keisuke Fukamizu / text: Yuriko Kobayashi / edit: Kazumi Yamamoto

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愛着ある道具だからこそ、常に全部、見ていたい

キャンプにトレッキング、カヤックやシュノーケリングと、オールラウンドでアウトドアを楽しむYURIEさん。アクティビティごとに道具が異なるゆえ、いつしかギアは膨大な量に。2年半前に東京のマンションから千葉のログハウスに移り住んだことをきっかけに、ギア専用の部屋を作った。

「前の部屋では、ギアはロフトにぎゅうぎゅう詰め。モノを取り出すのが大変で、大好きな外遊びも出発前夜は憂鬱に……。でも、それじゃ本末転倒だなと思って」

アウトドアを始めて7年。愛着ある道具だからこそ大切に扱いたいし、いつも見える場所に置きたい。そんな思いで道具部屋には壁一面の造り付け棚を自作した。

「棚板を可動式にして、ギアの配置が変わっても無駄な空間を出さずに美しく収納できるよう工夫しました。奥行きは深くせず、すべてのギアが一目でわかるように。道具って、目に入らないと使わなくなるんです。あ、このテントを使いたいから、あそこでキャンプしようとか、ギアから遊びのアイデアが生まれることもあります」

整理整頓によって生まれた空きスペースには、新しく買ったテントサウナ用のストーブが。
「憧れだった新しい遊びも増えました。頑張らなくても日常の延長にアウトドアがある。そんな余裕のある暮らしができるのも、この部屋と棚のおかげです」

アウトドアデザイナー・YURIEの自宅の棚
テントやタープ、コンロ、カトラリー、ランタンなど、ギアの種類別にゾーニング。最下段のコンテナには海用品など使用頻度の低いものを収納。

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