Wear

Wear

着る

平野史也、KENSHINのネイビーブレザーのマイ・ルール

世代を超えて親しまれる“ネイビーブレザー”。その魅力は、スタイルの幅広さにある。普段から愛用するテーラー・平野史也さん、ヘアスタイリスト・KENSHINさんにとって、自分らしい着こなしに欠かせないマイ・ルールとは?

本記事も掲載されている、BRUTUS「GOOD STYLE for Mr.BRUTUS 冬のトラッド。2023-24A/W」は、発売中です!

photo: Go Tanabe / edit: Keiichiro Miyata / prop: AWABEES

ネイビーブレザーを着た6人
左から、KENSHIN、平野史也、YUTHANAN、木原大輔、大坪洋介、中室太輔。

平野史也のマイ・ルール

パンツは色々だけど、足元は絶対にローファー

夏はTシャツ一枚の日もありますが、一年を通してほぼジャケットで過ごします。中でも、最も袖を通すのがネイビーブレザーです。汎用性があり、私にとっては“遊びのジャケット”という位置づけなので、裏地は派手な赤い鳥の柄。着こなしの受け皿が広く、パンツはグレースラックスからデニムまで、その日の予定や会う人によって変えています。

ただ一つ、足元だけは絶対にローファー。サヴィル・ロウの流れを汲んだ教科書通りのスタイリングが染みついてしまっていて。ただコスプレっぽく見えやすい組み合わせでもあるので、ブレザーの金ボタンはマットな質感のものにしたり、ニットで抜け感を出したり、ちょっとしたところまで気を配っています。

〈ボレロ〉のビスポークシューズ、〈クロケット&ジョーンズ〉2足
正統派のローファーでサヴィル・ロウを極める。
タッセルなどの飾りや素材など、仕様が異なるローファー3足。右から、日本の職人が手がける〈ボレロ〉のビスポークシューズ、英国の〈クロケット&ジョーンズ〉2足は同じ型の素材違いを愛用。

Recommended

FUMIYA HIRANOのネイビーブレザー
FUMIYA HIRANO
色はダークネイビー。チェンジポケットで金ボタンの2つボタン仕様で、イギリスのサヴィル・ロウの流れを汲んだ王道のスタイル。納期は約4ヵ月。サロンは完全アポイントメント制。231,000円~*MTMオーダー価格(フミヤ ヒラノTEL:03-6712-6625)

KENSHINのマイ・ルール

渋すぎず、ポップすぎない、狙うのはその中間

アメトラとアメカジの中間のような格好が好きで、ネイビーブレザーには、〈ラルフ ローレン〉のチノパンツと決めています。これだけだと、まだアメトラよりなので、レイカーズカラーのベルトやカラーソックスを合わせて遊び心を。おじさんになると、人も渋いうえに着こなしまで渋いというのは、ちょっとね。だから色合いは結構派手にしちゃいます。

一字一句まで正確ではないんですが、「ネイビーは、黒よりも人との距離を近づける」というジョルジオ・アルマーニさんの言葉があって、すごく良いこと言うなと感動して。それ以来、誰でも懐に入ってこられるような軽快さを僕も着こなしで出せたら、と意識するようになりました。

〈ラルフ ローレン〉のツータックチノ
必ず、〈ラルフ ローレン〉のツータックチノ。
2本ともほぼ同じストレートシルエット。右は約30年愛用する90年代製。左は2021年にリリースされた、寄せ書き風のイラストが描かれたメモリアルパンツ。同型が発売されるたび購入するそう。

Recommended

Rowing Blazersのネイビーブレザー
Rowing Blazers
KENSHINさんが愛用する6着のネイビージャケットの中で唯一の白いパイピング仕様。右襟の裏には、「FORSAN ET HAEC」の刺繍入り。定番型のため、今も本国サイトから購入できる。124,700円(ローイングブレザーズ HP:rowingblazers.com