両国の閑静な住宅地にある、小さな自転車ショップ〈J.D. Cycle Tech〉。オーナーは、アリゾナ州からやってきたジェームス・ディアンさん。
フレームビルダーとして3年間の修業を経て、昨年、自分の店をオープンした。彼の師匠は、日本を代表する競輪フレームブランド〈Kalavinka〉の田邉昭夫氏。
その門戸は狭く、半年間も田邉氏の工房に通い続けたことで弟子入りを果たしたという、情熱溢れる若きビルダーだ。そんな彼が作っているハンドメイドバイクって、それはそれはスタイリッシュです。
「時間とお金はかかるけど、やっぱり世界に一つしかない自転車っていいんですよね。自分の心が映し出されるような一台になると思うんです」と、ジェームスさんは言う。
どういう道を走るか、どのくらいの距離を乗るか、どんな荷物を運ぶのか。目的や用途、また自分の体に合わせてミリ単位で調整するから、理想の乗り心地が実現するのだ。
それに、職人の手作業によるフレームは、何といっても美しい。気軽に相談しやすいのも、このお店の魅力の一つ。オーダーメイドに興味が湧いたら、まずはジェームスに訊け!