Wear

Wear

着る

私の腕時計。〈TODAYFUL〉デザイナー、ディレクター・吉田怜香と「〈パテック フィリップ〉カラトラバ」

メンズもレディースも超えて好みの一本を着ける人もいれば、一方で、道具として使い倒す人も。今、時計はより自由に楽しまれているといっていいかもしれません。〈TODAYFUL〉デザイナー、ディレクター・吉田怜香さんが語る愛のある一本の話。

photo: Jun Nakagawa / text: Nico Araki

連載一覧へ

気合を入れる日に身に着ける心強い相棒

カラトラバは、雑誌で見てから気になっていたのですが、定番モデルよりも装飾を削ぎ落としたシンプルなタイプを求めていました。数年前、表参道の〈エイチ ビューティ&ユース〉のオープニングイベントにふらりと立ち寄ったら、自分が探していたデザインがあったんです。

シャンパンゴールドの文字盤や、小ぶりのサイズが上品。なおかつミニマムなので匿名性が高い。決して安い買い物ではありませんが、ヴィンテージ品は出会いだから、その場で購入を決意。

アクセサリー感覚で、Tシャツなどラフな装いにも合わせますし、仕事で背中を押してもらいたい時や、気分を切り替えたいと思うと着けています。手巻きのため、時間は止まっていることが多いです(笑)。

パテック フィリップ カラトラバ
〈パテック フィリップ〉カラトラバ
1839年創業のスイスの老舗メーカーを代表するモデル。「昔から古いものが好きで腕時計は20代から集め始めて6本所有。中でも大事にしている一本です。レザーバンドは買ってからそのまま。腕に着けても主張しすぎないところが魅力」

連載一覧へ