ご褒美として買った時計は忙しい毎日を乗り切るために
アナウンサーとして朝の情報番組を担当していた会社員時代。目の前の原稿を何秒で読むかという秒刻みのスケジュールでした。だから当時の腕時計といえば、時間を正確に計ることのできる電波時計を愛用していました。
そんな多忙な毎日の中で、私のモチベーションを維持してくれていたのが買い物です。この〈カルティエ〉も仕事を頑張った自分へのご褒美の一つ。ジュエリーと同じように、手元に着けるものは常に自分の視界の中にある。
だから身に着けるだけで、気分をぐんと上げてくれるんですよね。そしてずっと憧れのブランドだったからこそ、ある種の緊張感と言いますか、背筋が伸びる感覚もある。それが所作の美しさにつながってくれればと思いますね。

ブランドが誇るタンクシリーズから派生し、1996年に発表されたタンク フランセーズ。戦車というモチーフから生まれたとは思えない、繊細でエレガントな存在感が魅力。「直線的なフォルムとピンクの文字盤のかわいさが決め手でした」