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私の腕時計。アナウンサー・宇垣美里と「〈カルティエ〉タンク フランセーズ」

メンズもレディースも超えて好みの一本を着ける人もいれば、一方で、道具として使い倒す人も。今、時計はより自由に楽しまれているといっていいかもしれません。アナウンサー・宇垣美里さんが語る愛のある一本の話。

photo: Takahiro Idenoshita / text: Kanta Hisajima

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ご褒美として買った時計は忙しい毎日を乗り切るために

アナウンサーとして朝の情報番組を担当していた会社員時代。目の前の原稿を何秒で読むかという秒刻みのスケジュールでした。だから当時の腕時計といえば、時間を正確に計ることのできる電波時計を愛用していました。

そんな多忙な毎日の中で、私のモチベーションを維持してくれていたのが買い物です。この〈カルティエ〉も仕事を頑張った自分へのご褒美の一つ。ジュエリーと同じように、手元に着けるものは常に自分の視界の中にある。

だから身に着けるだけで、気分をぐんと上げてくれるんですよね。そしてずっと憧れのブランドだったからこそ、ある種の緊張感と言いますか、背筋が伸びる感覚もある。それが所作の美しさにつながってくれればと思いますね。

カルティエ タンク フランセーズ
〈カルティエ〉タンク フランセーズ
ブランドが誇るタンクシリーズから派生し、1996年に発表されたタンク フランセーズ。戦車というモチーフから生まれたとは思えない、繊細でエレガントな存在感が魅力。「直線的なフォルムとピンクの文字盤のかわいさが決め手でした」

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