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私の腕時計。PR会社〈にしのや〉主宰・西野大士と「〈パテック フィリップ〉ノーチラス 3800/1A」

メンズもレディースも超えて好みの一本を着ける人もいれば、一方で、道具として使い倒す人も。今、時計はより自由に楽しまれているといっていいかもしれません。PR会社〈にしのや〉主宰・西野大士さんが語る愛のある一本の話。

photo: Jun Nakagawa / text: Minori Okajima

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一生の相棒には、名デザイナーの名作を

販売員時代の先輩が着けていた〈パテック フィリップ〉のカラトラバに憧れて、必死でお金を貯めて35歳の時にアクアノート、その後念願叶ってカラトラバを迎え入れました。実際に持ってみて感じたのは、何百年経っても色褪(あ)せない、硬派な格好よさがあるということ。

それから1年後、2019年に購入したのがノーチラス。たとえお金に困ったことがあっても、最後まで手放さないと決めている一本です。スポーツとラグジュアリーの中間的な位置づけで、ケースが薄く設計されていることで腕にピタッと吸いつくのが魅力のモデル。

時計デザイナーのジェラルド・ジェンタの特徴である八角形のフォルムと、細部まで計算し尽くされた緻密なデザインは唯一無二ですよね。

パテック フィリップ ノーチラス 3800:1A
〈パテック フィリップ〉ノーチラス 3800/1A
船の舷窓(げんそう)から着想を得たケースと、丸みを帯びた八角形のベゼルが特徴。「ネイビーの文字盤がポピュラーですが、偶然出会ったこちらは珍しい白文字盤。1995年以降、数年だけ作られたモデルです。38mmと小さめのケースサイズも自分好み」

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