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私の腕時計。クリエイティブディレクター・中川諒と「〈ロレックス〉オイスター パーペチュアル」

メンズもレディースも超えて好みの一本を着ける人もいれば、一方で、道具として使い倒す人も。今、時計はより自由に楽しまれているといっていいかもしれません。クリエイティブ ディレクター、恥研究家・中川諒さんが語る愛のある一本の話。

photo: Koh Akazawa / text: Mutsumi Okazaki

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夢を叶えてくれた、反骨精神のシンボル

好きな腕時計も気づけば、20本ほどの本数に。中でもこの〈クロムハーツ〉のウォッチケースは、お守りのような存在。

新卒で入った会社で、希望の部署に行けず営業部署に異動になって、ふてくされていた時に、反骨精神で「一番スーツに似合わない時計を買ってやろう」と思い、銀座の〈クロムハーツ〉で買ったもの。その後、念願叶ってクリエイティブ部署に異動できることに。

そんな思いのこもった一本なので、一生手放すことはないです。今でも大きなプレゼンなど大事な局面で、験を担ぐ気持ちで身に着けています。ステンレスとも違う、シルバーの鈍い光り方がアクセント。メンズはかなり大ぶりになるので、レディースだからこその使いやすいサイズ感が気に入ってます。

ロレックス オイスター パーペチュアル
〈ロレックス〉オイスター パーペチュアル
〈クロムハーツ〉のウォッチケースにはめられた、1950年代のレディースモデル。「一目惚れして、取り置き期間をなんとか延ばしてもらい、貯金を全額使って2016年頃に購入。こういう一点ものは出会いなので、無理して買ってよかったです」

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