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私の腕時計。彫刻家・近藤南と「〈カシオ〉カシオ スタンダード LQ-139EMV-9」

メンズもレディースも超えて好みの一本を着ける人もいれば、一方で、道具として使い倒す人も。今、時計はより自由に楽しまれているといっていいかもしれません。彫刻家・近藤南さんが語る愛のある一本の話。

photo: Jun Nakagawa / text: Mutsumi Okazaki

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壊れても、また使い続けたい。11年目の相棒ウォッチ

公私共に使える時計を探していて、2014年頃出会ったのが、この〈カシオ〉。職業柄、粘土をこねたり、釉薬をかけたりするので手がよく汚れるんです。でも、これは小ぶりで軽量、ベルトはラバー素材なので汚れも落としやすく、気負わず使えるのがお気に入り。

何より、簡素なベルトに、華やかな金の文字盤のギャップある組み合わせが、見た感じは小柄でおとなしそうなのに、実際は行動的で好奇心旺盛な私の、ギャップあると言われがちなところと似ている気がして、愛着が湧きました。

実はこの10年間に3度壊れていて、そのたびに全く同じモデルを買い直しています。やっぱりこの時計がいいなって。手頃な価格だからこそできることですよね。今後も使い続けたい一本です。

カシオ スタンダード LQ‒139EMV‒9
〈カシオ〉カシオ スタンダード LQ-139EMV-9
基本的な機能をミニマムに追求しつつも、上品なデザインの〈カシオ〉のデイリーモデル。「文字盤がキラキラして綺麗で、ちょっとアクセサリー的に見えるんです。そのうえ、要素を削ぎ落としたシンプルな文字盤なので時間も読みやすいです」

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