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私の腕時計。映画監督・木村太一と「〈ロレックス〉サブマリーナー ノンデイト」

メンズもレディースも超えて好みの一本を着ける人もいれば、一方で、道具として使い倒す人も。今、時計はより自由に楽しまれているといっていいかもしれません。映画監督・木村太一さんが語る愛のある一本の話。

photo: Jun Nakagawa / text: BRUTUS

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駆け出しの20代後半、監督としてのお守りに

365日のうちの8、9割はしているのが〈ロレックス〉サブマリーナー。20歳の頃に父親に成人祝いでもらったんです。でもその頃は似合わなくて使っていなかった。27歳の時に30歳手前だから着けようかなと思い立って、以来ずっとしています。

独り立ちして、海外で映像監督をやってくって時に、お守りみたいな感じはありました。着けているだけで会話が始まったりする。撮影の現場では時間を確認するのにも役に立っていますね。わざと5分早めていて。

以前、G-SHOCKの開発者・伊部菊雄さんが「時間というのは性別・人種・年齢など関係なく全員に平等に与えられるというのが一番の魅力」と言っているのにすごく感動して、より時間を意識するようになったんです。

ロレックス サブマリーナー ノンデイト
〈ロレックス〉サブマリーナー ノンデイト
“潜水艦乗組員”の名を冠する名作。型番は不明だが、2000年代のモデル。「デザイン的にスーツでもいけるし、カジュアルでもいける。大切にはしていますが、ガシガシ使うのが好きなので、よっぽど過酷な現場以外は着けていきますね」

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