時刻を知る以上の技術が詰まった、時計というロマンに憧れる
腕時計に惹かれ始めたのは小学2年生の頃。風呂にも持ち運べる、防水仕様のものに感動して。メカ好きなので、当時は時間の確認だけではない、特別な機能に魅力を感じていたんです。例えば、文字盤の国と都市名を秒針で選ぶと、タイムゾーンの時間に切り替わるもの。初めての海外で、一瞬で時間が変わり感動したのを覚えています。
でも、高校生の時に「実は、全部アナログの方が格好いいんじゃないか?」と思い始めて。〈スウォッチ〉の自動巻きを手に入れ、そこから徐々に、機械式にのめり込んでいきました。
最近のここぞという時の一本は〈グランドセイコー〉の和光限定モデル。2022年に〈SEIKO HOUSE GINZA(旧・和光本館)〉の時計塔90周年記念の楽曲を書いたタイミングで出会ったんです。通常のモデルにはない37㎜のサイズ感が気に入っていてドレスアップ時には必ず身に着けています。
裏蓋がスケルトンになっていて、機械式の魅力もすごく詰まっている。時計塔の歴史とブランドの哲学が感じられる、背筋が伸びる一本です。