名前や背景は気にせず、とにかくピンときたものを揃える
例えば音楽を聴く時は歴史やつながりを追いかけながらマニアックに聴いたりもしますが、器はそうではなく、もっとワイルドに揃えていますね。
作家や年代にこだわらず、人にあげたりもらったり、ピンときたら旅先のなんてことのない土産屋でも買うし、街角の無料箱からもらってきたものもあります。器って用途がありつつ、訪れた証しや思い出になるのがいいんですよね。
そんな中でよく行く吉祥寺の〈MARKUS〉は、いつも器に関する知識の入口になってくれる店。ここで手に入れた齊藤十郎さんのスリップウェアは、ターコイズブルーの釉薬がダイナミックに流れた模様が気に入っています。

釉薬の表現が独特なスリップウェアは、〈MARKUS〉で一目惚れ。熊本県小代焼ふもと窯、鳥取県岩井窯で修業後に独立し、現在は静岡県伊東市を拠点とする1969年生まれの作家作。左奥の一輪挿しは、映画の撮影で訪れた上海の土産屋で購入。真ん中はヴェネチアで映画祭の時に買ったヴェネチアングラスと、右は広島・尾道の古民家から出てきたガラス皿。
丸くてシンプルなプレートみたいなものより、全体的に派手でガチャガチャしていて、色にも特徴のあるものが好きなんですよね。
家具やレコードや本など、好きなものに囲まれて生活をするのが楽しくて、器もどんどん増やしています。
