手作りから生まれる重厚さと使いやすさ
制作期間中は、集中して食事をとるのも忘れてしまうので、夜に1回たくさん食べるようにしているんです。でも一方で、その1回は特別なので、食器もこだわるようにしています。最近愛用しているのが、〈Birbira〉。大皿、ゴブレットグラス、顔の彫刻がされたオブジェ、花器を集めていますね。
もともと書道で京都に行くことが多くて、よく立ち寄っている〈スターダスト〉というカフェで使われていたんです。ある時お店で展示が開催されると聞いて、そこで初めて購入しました。作家ご本人にも会って説明を聞いたんですが、轆轤(ろくろ)は使わず、土を彫ったり、粘土のようにくっつけたりして作っているそうです。
生活の中で使われることを考えて作っているので、特徴的な造形ながらもとても使いやすい。個人的には重厚感がある器が好きなんですよね。使っていない時でも、厚みのある器が重ねてある造形美に心惹かれるんです。