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女優・福地桃子の好きな器と、その付き合い方

個展に並んで手に入れた若手作家の器、旅先で一目惚れした骨董品、知人からもらった思い出深い一皿……器には、一つ一つに使い手のストーリーが詰め込まれています。カジュアルに楽しむ新世代の器好き女優・福地桃子が語る、とっておきの逸品と、その使い方。

styling: KANAE GOTO / hair&make: Moe Hikita / photo: Ayumi Yamamoto / text: Kohei Hara

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生活に馴染むかどうか、想像から始まる器との出会い

散歩の途中でふらっと器のお店に立ち寄ることが多いです。まずは、並んでいる器を眺めながら生活のなかでそのお皿やカップを使うところを想像してみる。

例えば、〈器まるかく〉というお店で出会った田鶴濱守人さんの蓋付きの半磁器には、お気に入りの梅干しを詰めて台所に置いたらちょうどいいかもと思って。買ってみて実際に試してみたら、その梅干しのワンパックがぴったり入り感動しました。

別々の機会に手に入れた白磁食器は国や年代を超えたもの。こうしてきれいにスタッキングしておくと、自然と自分や兼用する家族との相性のいい器たちが集まっている感じがします。

蚤(のみ)の市やリサイクルショップでの、誰かが手放した器との巡り合わせも好きです。一度は自分用に買ったけれど、自分より似合う友達にプレゼントしたいと思うことがあって。私とは違う形でその人の生活に寄り添ってくれたらいいなと思うんです。

女優・福地桃子
生活に寄り添う、愛用の食器一式。
手に持つのは、ベトナムのソンベ焼きのボウルと麦茶がおいしく飲める手吹きグラス。台に置かれた透明のグラスはインド製。手前の茶色は、津軽金山焼、黄色は湯町窯のボウル。豆皿は大江戸骨董市で手に入れたもの。中央の白い器は田鶴濱守人による蓋物。「〈もやい工藝〉や〈グランピエ〉で購入したものや、いただきものも多いです」
ニット41,800円、パンツ46,200円(共にイロット/ザ・ウォール・ショウルームTEL:03-5774-4001)、ハイネック25,300円(ジュン・ミカミ/ショウルーム・リンクス links-partners.com)、ピアス49,500円、リング97,900円(共にエネイ/エネイ 松屋銀座TEL:03-3566-2139)

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