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バレエダンサー、東京バレエ団プリンシパル・柄本弾が選ぶ、聴くと思わず踊りたくなってしまうバレエ曲

星の数ほどあるクラシック曲は、聴き方も楽しみ方も人それぞれ。気持ちを落ち着かせてくれる曲から幽体離脱を促す曲まで?クラシック通27人が極めて個人的なテーマで選んだ3曲を一挙に公開します。

Text: Aiko Iijima, Konomi Sasaki, Saki Miyahara / Edit&Text: Emi Fukushima

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クラシック曲は体に染み付き
いつだって頭の中で鳴り続ける

バレエダンサーである僕にとって、クラシックは生活の一部。レッスンをしたり、リハーサルで踊ったりする時はいつも流れているので、スタジオを離れても頭の中では次の公演の曲が鳴り続けていることもしばしば。クラシック音楽なしでは、僕の人生は成り立ちません(笑)。今回選んだのは、中でも特に気分が高揚する3曲。

世界的振付家、モーリス・ベジャールさんの作品はどれも大好きで、中でも1は主役の“メロディ”を踊らせてもらっている大切な作品。テレビ番組のロケで去年、ラヴェルの生家を訪ねたことは大きな喜びでした。

2は、まだ一度しか主演していませんが、これからもっと踊りたい作品。音楽に乗せて、忘れられない女性を思い狂気に堕ちていく男性を突き詰めたいですね。

3は子供の頃に映像で見た“ブロンズ・アイドル”が、踊りも音楽もカッコよくて強く印象に残っていて。この役はまだ踊ったことはありませんが、いつか挑戦したいです。

1. 「ボレロ」/ラヴェル

『ラヴェル:ボレロ、スペイン狂詩曲、他』
『ラヴェル:ボレロ、スペイン狂詩曲、他』指揮:ピエール・ブーレーズ/演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団/1993年のブーレーズとベルリン・フィルの初録音音源。ドイツ・グラモフォン/¥1,300(CD)。

2. 「《アルルの女》第2組曲よりファランドール」/ジョルジュ・ビゼー

『ビゼー:《アルルの女》第1組曲、第2組曲、《カルメン》組曲』
『ビゼー:《アルルの女》第1組曲、第2組曲、《カルメン》組曲』指揮:クラウディオ・アバド/演奏:ロンドン交響楽団/1977〜80年に録音された音源を収録。ドイツ・グラモフォン/¥1,300(CD)。

3. 「『ラ・バヤデール』よりブロンズ・アイドル」/レオン・ミンクス

『ミンクス:バレエ《ラ・バヤデール》全曲《ドン・キホーテ》&《パキータ》からパ・ド・ドゥ』
『ミンクス:バレエ《ラ・バヤデール》全曲《ドン・キホーテ》&《パキータ》からパ・ド・ドゥ』指揮:リチャード・ボニング/演奏:イギリス室内管弦楽団ほか/デッカ/¥2,286(CD)。

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