坂東祐大が語る、MON/KU
昨年X(旧Twitter)を眺めていると、音楽紹介アカウントにたびたび言及されている名前がありました。名前はMON/KUさんといい「なんて読むんだろう?」と思いながら、そのままコピペして検索すると、新しいアルバムがリリースされていてすぐ聴いてみたところ、あまりにも素晴らしくて、すぐSNSで直接感想を伝えさせていただきました。
そのアルバム『MOMOKO blooms in 1.26D』は、MON/KUさんのデビューアルバムで、全編にわたって洗練されたインダストリアルで、魅力的なサウンドと味わい深いボーカルが溶け合った1時間超えの力作です。
久しぶりにアルバムを聴いて食らってしまい、いつか一緒に作品を作れないかな、と思っていたところ、僕がTVアニメ『怪獣8号』の音楽を担当することになり「一緒に曲作ってみませんか?」とお誘いして、トントンとお話が進み、4曲ほど一緒に作ることになりました。「キコルのテーマ」「保科のテーマ」など重要なキャラクターのキーとなる音楽だったのですが、創作のやりとりがとても楽しく、データを投げ合うたびに新しい発見がありました。
『怪獣8号』以外でもMON/KUさんの作品は素晴らしいものばかり。その中でも、ぜひ聴いていただきたい2曲を挙げたいと思います。1曲目は僕も大ファンのTomgggさん「いちごミルク」をMON/KUさんがリミックスされた作品。最高の原曲を、解体〜再構成し、予想を裏切る形で繰り広げていきます。原曲とともに聴いていただけたら嬉しいです。
2曲目はMON/KUさんの「産毛」。今までのサウンドとは少し違う、リリカルなピアノを伴った作品。こちらもまた予想のつかない展開の連続。MON/KUさんの引き出しは幅広く、今後も新しい音楽的な発展があると思い、楽しみでなりません。