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語る音楽家、語られる音楽家:坂東祐大が語る、MON/KU

音楽家・坂東祐大さんが語る、MON/KU。

illustration: Yoshihumi Takeda / text: Yuta Bando / edit: Katsumi Watanabe

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坂東祐大が語る、MON/KU

昨年X(旧Twitter)を眺めていると、音楽紹介アカウントにたびたび言及されている名前がありました。名前はMON/KUさんといい「なんて読むんだろう?」と思いながら、そのままコピペして検索すると、新しいアルバムがリリースされていてすぐ聴いてみたところ、あまりにも素晴らしくて、すぐSNSで直接感想を伝えさせていただきました。

そのアルバム『MOMOKO blooms in 1.26D』は、MON/KUさんのデビューアルバムで、全編にわたって洗練されたインダストリアルで、魅力的なサウンドと味わい深いボーカルが溶け合った1時間超えの力作です。

久しぶりにアルバムを聴いて食らってしまい、いつか一緒に作品を作れないかな、と思っていたところ、僕がTVアニメ『怪獣8号』の音楽を担当することになり「一緒に曲作ってみませんか?」とお誘いして、トントンとお話が進み、4曲ほど一緒に作ることになりました。「キコルのテーマ」「保科のテーマ」など重要なキャラクターのキーとなる音楽だったのですが、創作のやりとりがとても楽しく、データを投げ合うたびに新しい発見がありました。

MON/KU イラスト

『怪獣8号』以外でもMON/KUさんの作品は素晴らしいものばかり。その中でも、ぜひ聴いていただきたい2曲を挙げたいと思います。1曲目は僕も大ファンのTomgggさん「いちごミルク」をMON/KUさんがリミックスされた作品。最高の原曲を、解体〜再構成し、予想を裏切る形で繰り広げていきます。原曲とともに聴いていただけたら嬉しいです。

2曲目はMON/KUさんの「産毛」。今までのサウンドとは少し違う、リリカルなピアノを伴った作品。こちらもまた予想のつかない展開の連続。MON/KUさんの引き出しは幅広く、今後も新しい音楽的な発展があると思い、楽しみでなりません。

坂東祐大が選ぶ3枚

2023年3月に発表した『MOMOKO blooms in 1.26D』。
DJ兼プロデューサーのTomgggの「いちごミルク」をリミックス。
記憶と忘却をテーマにした配信シングル「産毛」。euhのアートワークも美しい。

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