澤部佑が絶対に観たいステージ
FUJI ROCK FESTIVAL × JACK WHITE
お預けを食らった2年分を
JACK WHITEで取り戻します。
昨年が中止で、去年はコロナ禍が明けずに自宅でのネット配信で我慢したので、僕は今年、3年ぶりのリアル・フジロック。すでに気持ちがちょっと高ぶってます。両親に連れられて初参加した時、僕はまだ20歳前の少年で、それ以来皆勤賞だったので、この2年間はお預けを食らった気分でしたから。
去年のリモート参加はそれはそれで楽しかったけど、あの苗場の広い空と目に染みる緑は代えが利きません。真夏の週末を苗場でロックとともに過ごす3日間は、僕にとってとても大切なリラクセーションの時間だったんだと、改めて気づかされました。
コロナ禍前は子供も連れて家族で楽しんでいたので、“親子3代のフジロッカー”なんて言ってもらいましたけど、子供連れのお客さんは増えてます。実は数年前、グリーンステージの後ろの方で、家族みんなでBOB DYLANのライブをのんびり待っていたら、子供たちがむしった芝生をパスタに見立てておままごとを始めて。その姿を見ていたら、照れくさいですけど多幸感に包まれちゃって。子供と一緒だとヘッドライナーを観られなかったりもするけど、それを補って余りあるものをいただきました。でも今年は奥さんも了解してくれて、久しぶりの単独参加です。
今回のラインナップでは、久しぶりに苗場に帰ってくるJACK WHITEが一番楽しみかな。僕は2006年のTHE RACONTEURSも12年のソロも観ているので、思い入れが大きいんです。再生がテーマの新作アルバムも素晴らしかったし、コロナ禍を乗り越えた彼のパフォーマンスは観逃せません。
一方若手では、トルコとオランダの混成ロックバンドALTIN GÜN。一昨年の中止になったフジロックへの出演が決まっていただけに、仕切り直しの今回は期待大。あと、インドのメタルバンドのBLOODYWOODも観たいですね。インド伝統のボリウッド音楽を取り入れていて、どんなステージを見せてくれるのか……なんて言いだしたらキリがない。でも、スケジュールを組み立てるのもフジロックの欠かせない楽しみの一つです。
ただ、一つ残念なお知らせがあって、僕がこよなく愛しているオアシス・エリアの名物カレー店〈JASMINE THAI〉が、今年は出店できないそうなんです。待ち切れずにお店に食べに行ったら謝られちゃって。フジロックの間はほぼ毎食、あそこのグリーンカレーだったから……。そうだ、お店でテイクアウトして持っていこうかな。(談)