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マルチリード奏者・武嶋聡が星野源に贈る音楽。「ふとした時の気持ちに寄り添ってくれる曲」

将来、いつか訪れる未来のために。人間、そして音楽家としての星野源をよく知る人物が贈る音楽のプレゼント。星野とのエピソードと一緒に、いつか彼に聴いてほしいと思う曲を選んでもらった。

text: Shunsuke Kamigaito / cooperation: Hyojeong Choi

源くんとは昔からバンドでの共演はあったものの、あまり話したことはありませんでした。「くだらないの中に」にクラリネットで参加し、その後「フィルム」のホーンアレンジをさせてもらって交流が深まりました。

源くんはいつも新しいトビラを開けてくれます。「生命体」のサックスソロは宅録で何テイクも試して源くんに送りましたが、なかなかイメージが合わず、ヒントをもらいながらお互いが目指すものをすり合わせる作業が続きました。

その結果、普段の自分ではあまり吹かないようなソロが出来上がり、また一つ新しいトビラを開けてもらった感覚が。今回は移動中や孤独を感じた時など、ふとした場面の気持ちに寄り添う曲を考えました。

「Give Me Little More」Carlton & The Shoes
「Give Me Little More」Carlton & The Shoes
グルーヴとコーラスワークが最高で、無条件に踊りだしたくなる曲です。車での移動中、テンションを上げたい時に爆音で聴いてほしいです。
「Momiji」harukanaroo
日本のカルチャーが好きなインドネシアのビートメーカー。lo-fiなビートの上に漂うサックスのフレーズがとても素敵で、夜遅くまで仕事をした時にリラックスできます。
「Anywhere I Lay My Head」Tom Waits
ディキシーランド・ジャズの演奏に乗せて「人生とは孤独である」とむせび歌う曲。誰しもに訪れる、ふと孤独を感じた瞬間に寄り添ってくれます。