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シンガーソングライター・石橋英子が星野源に贈る音楽。「スカイダイビングすることになった時の曲」

将来、いつか訪れる未来のために。人間、そして音楽家としての星野源をよく知る人物が贈る音楽のプレゼント。星野とのエピソードと一緒に、いつか彼に聴いてほしいと思う曲を選んでもらった。

text: Shunsuke Kamigaito / cooperation: Hyojeong Choi

源さんと演奏した曲を振り返るといろんなことが思い出されます。中でも深夜のスタジオで録音した「夜のボート」は忘れられない曲。「みんな眠っていた」という歌詞のところで遠くの街の景色まで見えるようでした。

2019年のツアーで「くせのうた」の出だしの演奏を私が間違えた時のこと。悔しくて深く落ち込んでいたら源さんが優しい手紙をくれたのを覚えています。

源さんの方が何倍もの重圧の中でツアーを回っていたはずですが、いつもメンバーを大切にしてくださっていました。たくさん音楽を聴いているでしょうし、ツアー中で疲れているでしょうから、“もしスカイダイビングすることになったら”というあり得ない状況を想定して曲を考えました。

「Albatross」Fleetwood Mac
「Albatross」Fleetwood Mac
50年以上のキャリアを持つイングランドのロックバンド。どこへでも飛んでいけそうな一曲。脳内でスカイダイビングしながら聴いてもらうのもいいと思います。
「Recollections」Miles Davis
「Recollections」Miles Davis
マイルスが実験的な音楽を探求していた時代の一曲。飛んでいながら自分を見下ろすような感じもするので、スカイダイビングに合うと思って選びました。
「Shipbuilding」Robert Wyatt
「Shipbuilding」Robert Wyatt
ソフト・マシーンへの参加でも知られるシンガーソングライターの楽曲。飛べない自分の代わりに飛んでくれそうな歌なので、ぜひ聴いてほしいです。