アメリカ自然史博物館、待望の新館
ギルダーセンター(USA/ニューヨーク)
年間500万人が訪れる、NY屈指の人気博物館に誕生した話題の新館。外観といい内部といい、どこか洞窟や骨を思わせる建物は今や飛ぶ鳥を落とす勢いのスタジオ・ギャングが設計した。アメリカ南西部の大峡谷がインスピレーションだ。
展示の目玉は「知られざるゾウの世界展」や、80種類ものチョウと戯れることができる「バタフライ・ビバリウム」、普段は人間の目が届かない地球の姿を映像体験する没入型「インビジブル・ワールド」ほか。

ガイドツアーで巡るアーカイブ
イームズ・インスティチュート(USA/リッチモンド)
通常の博物館と違って、ガイドツアーでのみ見学可能。しかもイームズの孫娘でチーフキュレーターのリサ・ディミトリオスに案内してもらえるという贅沢さ。
作品だけでなく最初期のプロトタイプや大型彫刻、プライベートな資料まで、ほぼイームズ・オフィスから移された約4万点を収蔵。ギャラリー、コレクション、アーカイブで構成された施設を巡れば、制作プロセスやデザインアプローチだけでなく、彼らの生活をも体感できる。
映画の町LAに、待望の博物館が
アカデミー映画博物館(USA/ロサンゼルス)
アカデミー賞でお馴染みの映画芸術科学アカデミーが所蔵する衣装や小道具、デザイン画など1,300万点以上の品がズラリ。3フロアにも及ぶメイン展示「ストーリー・オブ・シネマ」ではあのエイリアンの頭部や『ジョーズ』に登場したサメの模型も。
オスカー体験コーナーでは、自分の名前が読み上げられ、感激(するフリを)しつつステージに上がってオスカー像を受け取る疑似体験が楽しめる。受賞の模様を収めたビデオもおみやげに!
新館オープンで話題の文化施設に
ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館(オーストラリア/シドニー)
10年をかけた美術館拡張と一帯の景観計画「シドニー・モダン・プロジェクト」はシドニー・オペラハウス以降、シドニーで最も重要な文化開発とされ、国内外からも注目される美術館。
多彩なコレクションを誇る中でもオーストラリアの作家は屈指の収蔵数で、特にアボリジニやトレス海峡諸島民の先住民族の作品を展示するギャラリーは必見だ。第二次世界大戦中に使用されていた巨大な廃油タンクが展示スペースに再生され、見どころの一つに。
