村上隆が創る「家」とは?
アーティスト・村上隆が、〈Ginza Sony Park〉のフロア内に、マガジンハウスならぬ「村上ハウス」を展示する。
この「村上ハウス」は、20世紀の建築やデザインに影響を与えた建築家ジャン・プルーヴェのプレファブ住宅からインスピレーションを得た、組立式で移動が可能なモバイル建築。設計を担当するのは、デジタルファブリケーション技術を駆使した建築系スタートアップ・〈VUILD〉だ。
形状はマガジンハウスのロゴを立体化させたもので、「M」と家の形状を組み合わせたデザイン。また本企画には、未来の芸術を創る兄である村上隆と、過去の芸術を創る弟の村上隆二(ロバート 秋山竜次)が兄弟ユニット「MMブラザーズ」として参加。村上隆の家と村上隆二の家という2棟の「村上ハウス」に加え、村上隆のシグネチャーである「お花」を〈VUILD〉のデザインで立体化した「お花ハウス」も登場する。
今回の展示では、会場に展示される3棟の家そのものを購入することが可能だ。さらに、村上隆による日本美術の新展開として、日本未公開の歌川広重『名所江戸百景』をオマージュした浮世絵作品の版画120点以上も一挙展示し、販売する。
また、Tシャツやスウェット、フーディ、ラバーキーリングなどのオリジナルグッズや、カイカイキキが運営する〈Tonari no Zingaro〉の人気アイテム、お花のクッションも会場で販売予定。
『Casa BRUTUS』10月9日発売号の特集と連動した本展示。村上隆が創造する、マガジンハウスとコラボレーションした空間を体感できる貴重な機会を、ぜひ現地で味わってほしい。