“Norway meets Japan”がコンセプトの名店がもうすぐ5周年

ファッションの新しいトピックをブルータスの視点で紹介するスペシャルなコラム通信「Mr. BRUTUS CLUB」。今回はスタンダードなアイテムに出会える、とびきりのショップをご紹介。

photo: Kazufumi Shimoyashiki / text: Minori Okajima

Norwegian Rain & T-MICHAEL TOKYO STORE(神田)

〈ノルウェージャン・レイン〉と〈T−マイケル〉の拠点地ノルウェーと、デザイナー・T-マイケルの出身地のガーナ、彼がこよなく愛する日本。この3ヵ国の個性やスタイルが詰まったショップが、神田にある。

「東京で路面店を作りたいと思ったとき、色々と探して最後に見つけたのが熟練の職人や歴史のある名店が集まる神田エリアだったんだ。昭和初期よりガラス問屋だった古民家を見つけたときは一目惚れでね。ムードがあって、広さも十分で、なんと棚や梯子、古いレコードなど家具や雑貨もそのまま残っていたんだ!そんな経緯もありこの場所でオープンして、もうすぐ5年が経つね」とT-マイケル。

日本に店を構えたことで、デザインへの良い影響も。「着物は大好きなアイテムで、スタンダードを構築するものの一つ。シルエットや衿元のディテールなどに着想を得ています。〈Y. & SONS〉ではコラボレーションしたこともあります」

「一番好きなのは、階段を上がって奥にある小さなバー〈枯山水〉。ノルウェーのラウンジチェアに腰かけながら、ゆっくりジンを飲むひとときは至高です」とクリエイティブディレクターのアレキサンダー・ヘレが太鼓判を捺(お)す2階もお見逃しなく。

神田〈Norwegian Rain & T-MICHAEL TOKYO STORE〉店内
T-マイケル(左)とアレキサンダー・ヘレ(右)。5周年となる2024年4月にはイベントのために再び来日予定だ。